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桂文枝、涙ながらに「謝らなあかんことがたくさん…」ざこばさんお別れ会で涙 弟子が愛娘と離婚

日刊スポーツ / 2024年8月21日 21時15分

目に涙を浮かべ、ざこばさんの思い出を語る桂文枝(撮影・村上久美子)

6月12日にぜんそくのため、76歳で亡くなった桂ざこばさんのお別れ会が21日、大阪・サンケイホールブリーゼで行われ、昼夜2回で約1000人が出席した。会場には、ざこばさんの高座音声、映像が流され、所属米朝一門にとって、毎年お盆、正月の一門会や、独演会などで、何度も噺(はなし)を演じた同ホールのステージに、祭壇が飾られた。

6代桂文枝(81)は会を終え、涙ながらに取材に応じた。

「謝らなあかんことがたくさん、ありますので…」

自身の弟子が、ざこばさんの愛娘関口まいと結婚したものの、離婚した経緯もあり、文枝は「いろいろありましたけど、何もおっしゃることはなく。今日、まいさんのあいさつを聞いて、本当に泣けまして…」。気丈なあいさつを行ったまいの振る舞いに、感極まった思いを口にした。

また、上方落語協会会長として、悲願だった定席の天満天神繁昌亭をオープンさせた文枝だが、ざこばさんの尽力も大きく、「恩人」の1人でもあった。

いろんな思いが交差したのか、涙を浮かべ、声を震わせながら、思い出に残っている言葉を聞かれると「言えないですね」。ざこばさんには「本当に存在感が…。存在しているだけで…」と、偉大さを表現した。

お別れの言葉を問われると「申し訳ありませんでした。ありがとうございました。お疲れさまでした」と言い、上を向いた。

また、若手時代から共演経験も多かった西川きよしは欠席したが、妻ヘレン、長男忠志、長女かの子が出席。式を終え、取材に応じ、ヘレンは「いつも家にきたら、冷たい冷たいビールをお飲みになって、ご機嫌になられていた」。

父きよしの仕事ばへ同行することもあったかの子は、ざこばさんの娘まいと一緒に「父の仕事中に遊んでいた」となつかしんだ。

ヘレンらによると、欠席のきよしは事前に、ざこばさんの自宅へ弔問に行き「奥さまにもごあいさつさせていただいた」と明かした。

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