テイラー・スウィフト、テロ計画発覚による公演中止について沈黙破りコメント

テイラー・スウィフト（ロイター）

米歌手テイラー・スウィフト（34）が21日、オーストリア・ウィーンで予定していた3公演がテロ未遂事件によって中止された件に関し、沈黙を破って初めてコメントした。8日から10日までウィーンで行う予定だった公演は、オーストリア警察がテロ攻撃計画の容疑者2人を逮捕したことを受けて主催者が「テロ攻撃の計画が確認された」として中止を決めた。

20日に英ロンドンでの5公演を終え、欧州ツアーを締めくくったスウィフトは、インスタグラムを更新し、長文メッセージを投稿。その中でウィーンでの公演が中止されたことに言及し、「衝撃的だった。キャンセルの理由を知って、新たな恐怖感と共に非常にたくさんの人がショーに来る予定だったので、とてつもない罪悪感でいっぱいになった」とコメント。「しかし、当局にとても感謝している。なぜなら、彼らのおかげで、私たちは人命ではなくコンサートを惜しむことになったから」と、テロ計画が未遂に終わったことへの感謝の言葉を述べた。

さらに、その後のロンドン公演が安全に開催され、来場する50万人近くの観客を守るために英当局やスタジアムのスタッフと緊密に協力しあっていたと明かし、「来場するファンに危害を加えようとする人たちを刺激するかもしれないと思い、公に何かを話すことをしなかった」と、事件について沈黙を守った理由も説明。最優先事項は欧州ツアーを無事に終えることだったと話し、「それを達成できてとても安堵（あんど）している」とテイラー。そのタイミングを待って、自身の思いをつづったことを明かした。（ロサンゼルス＝千歳香奈子）