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菅田将暉、来年1月公開の映画で7年ぶり岸善幸監督とタッグ 脚本は宮藤官九郎氏の豪華メンバー

日刊スポーツ / 2024年8月26日 4時0分

来年1月公開の映画「サンセット・サンライズ」で主演を務める菅田将暉 (C)2024「サンセット・サンライズ」製作委員会

俳優菅田将暉(31)が来年1月公開の映画「サンセット・サンライズ」(岸善幸監督)に主演することが25日、分かった。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得した「あゝ、荒野」以来7年ぶりの岸監督とのタッグで、さらに宮藤官九郎氏による脚本の豪華メンバーで送る移住エンターテインメント。現代を生きる人々の新しい幸せの形を描く。

同作は楡周平氏の同名作品が原作。第36回東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞を受賞した「正欲」の岸監督、常に話題作を連発し続ける宮藤氏が脚本を手がける異色のコラボ。菅田は宮藤氏脚本の作品に初出演となる。

新型コロナウイルスのパンデミック中、リモートワークを機に都会から宮城県南三陸へ移住したサラリーマンと、そこで生きる住民との交流や人々の温かさを描き、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合いながら豊かなエンターテインメントに転化させたヒューマンコメディーだ。

菅田演じる主人公の晋作は東京から三陸へ“お試し移住”し、自分に正直に生きるエネルギーで人の心を動かしつないでいく。菅田は「岸監督と『あゝ、荒野』を撮り終わった後、次は笑える作品が良いねと話していました。たくさん涙を流したからか自然と笑顔を求めていたように思います」とした上で、初出演となる宮藤作品に「上がってきた脚本は悲しみの先に笑顔を作ろうとする人たちの物語でした。岸さんの生活力と宮藤さんのセンス、おふたりの思いが温かい願いとなってこの作品は生まれたんだと思います」とした。

撮影中は「目標通り撮影現場は笑顔でいっぱいでした。僕自身たくさん笑い、ほんの少し泣きました。たくさんの方に届き、少しでも笑顔になってもらえたら幸いです」とアピールした。

東北出身の岸監督は宮藤氏に「初めてお会いしたとき、原作の東北人キャラに笑い合うことができ、宮藤さんの脚本で作ってみたいと思いました。自分にとって初めてのコメディー作品ですが、宮藤さんならではの笑いを大切に演出することを心がけました」と振り返った。

7年ぶりのタッグとなった菅田には「新しい役に挑戦を続けていて、久しぶりにあった彼はとても大きな俳優になっていました。変わらないのは、役に向き合う姿勢。晋作の優しさや繊細さ、感情の振れ幅は見事で、ただただ笑い転げていました。表現領域が広がっていくような瞬間を目の当たりにできたことがうれしかったです」と喜んだ。

岸監督と同じく東北出身の宮藤氏は「自分の地元を正面から描いたことはまだなかったんです。人ごととは思えない物語でした。震災の話になると、疎外感を味わうというか、切なくなるんですよね。それに対する答えを現時点で言葉にするならこういう感じかなとしっくりきたんです。それが僕の一番言いたかったことかなと思います」。

さらに「自分の映画で、こんなに食べるものが出てくるのは初めて。東北って本来は食が一つの大きな売りなのに、今までピンときていなかったんですよね。どんこ汁をうまいうまいと言って晋作が食べるのは、自分で書いていても新鮮だったし、菅田君が本当にうれしそうに食べているのが僕の映画じゃないみたいですごく好きです」とアピールした。

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