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雪組トップ彩風咲奈「夢の続き見ているよう」 サヨナラ公演「ベルサイユのばら」東京公演開幕へ

日刊スポーツ / 2024年8月30日 18時11分

「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」の通し舞台稽古を終え、取材に応じる彩風咲奈(左)、夢白あや

宝塚歌劇雪組公演「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」(31日~10月13日、東京宝塚劇場)の通し舞台稽古が30日、同劇場で行われた。

トップ彩風咲奈のサヨナラ公演で、74年初演以来の「ベルばら」50周年イヤーでもある公演。通し舞台稽古終了後に取材に応じた彩風は「50年の歴史の重みと、諸先輩方がつむいでこられたその思いに押しつぶされそうな時もあったんですが、宝塚に入るきっかけだった作品が『ベルサイユのばら』で、毎日毎日、舞台に立つたびに、上演できて幸せ、宝塚に入って良かったと思っています。その気持ちを、(宝塚)大劇場から東京の明日の初日を迎えるまで、ずっと自分もつむいできた感じです」と話した。

作品の魅力については「宝塚の男役、娘役としての夢が詰まっている。ファン時代、こういう姿が見たいとか、こういう愛が見たいというものがすべて詰まっている。私はずっと夢の続きを見ているような気持ちです」と話した。

再演のたび、新演出が試みられている作品で、今回も新曲「セラビ・アデュー」が取り入れられている。来し方への思いが込められた曲に、彩風は「曲と歌詞が、切なくも、とてもさわやかなので、その通りの気持ちで私は歌わせていただいています。”私の中にあなたは生き続ける”という歌詞は、お客さま、私が出会ってきた大切な人たちに向けてのメッセージのような気持ちで歌わせていただいております」と話した。

夢白も「咲さんは本当に雪組愛がすごくある方。そういった部分を引き継いでいけたらいいなと思います。咲さんの温かい大きな心を絶対に忘れずに、バトンを受け継ぐじゃないですけど、その歌詞を歌っているときに頭によぎります」とした。

彩風は千秋楽をもって、退団する。

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