韓国４人組バンド「LUCY」グァンイル兵役前ラスト公演「幸せな思い出を胸に行ける」にメンバー涙

ワールドツアーのアンコール日本公演を行ったLUCY

韓国のボーイズバンド「LUCY」が31日、神奈川・KT Zeop Yokohamaで、自身初となるワールドツアーのアンコール日本公演「LUCY 1st WORLD TOUR＜written by FLOWER ENCORE in TOKYO＞」を行った。

同バンドはリーダーのシン・イェチャン（バイオリン＝32）チェ・サンヨプ（ボーカル＆ギター＝30）チョ・ウォンサン（ベース＝28）シン・グァンイル（ボーカル＆ドラム＝29）の4人組で、20年5月にデビュー。メンバー全員が全アルバムの企画製作に参加し、作詞、作曲にも携わるセルフプロデュースグループでもある。

この公演後、グァンイルは兵役でバンドを離れる。「今日を最後に軍隊に行きますが、幸せな思い出を胸に行けると思います」と涙ながらに話した。振り絞るように「風が皆さんを連れてきてくれたように、風が皆さんの元に僕を戻してくれると思います」と言葉を紡ぎ、「あまり心配しないで、このままメンバーを応援してください」と気丈に話した。

そして「ずっと一緒にいてくれたメンバーにも感謝します。これからも一緒だと知っているので、悲しまないで。また戻ってきて一緒に音楽をしたいので、メンバーの皆も頑張ってください」と語った。

この言葉にイェチャンは客席に背を向けアンプにもたれかかり、サンヨプは座り込んで、涙していた。

「泣いていないのは僕だけになってしまいました」とウォンサン。「僕も泣きたいけど、この前のソウルで泣いたので」と苦笑い。グァンイルとの思い出を振り返り、「帰ってきた時、信頼できるお兄さんになっていたい」と話した。「いつもなら言えないけど、皆さんおかげで言えます。グァンイルのことを好きな皆さんと同じように愛して、2年間成長した姿で戻って来てくれると思っています」と言うと、そっと抱き締めた。

「飛行機まで乗ってきてこんなに泣きたくなかった」とイェチャン。「かっこいいグァンイルのことを応援してください。最後まで一緒にいてくれてありがとうございました」と言葉を振り絞った。

サンヨプは「たくさん言いたいことがあるけど、グァンイルが望んでくれたことに応えたい」と、アカペラで歌った。その後、「僕たちが悲しく終わるのはダメですよね」と言うと、ステージ中央に4人が集まり手を重ね合わせ、かけ声とともに全員でその手を天に掲げた。

ウォンサンは最後に「ツアーを最後まで走り続けましたが、一生に1度あるかないかの祝福される出来事でした」と感慨深げに語った。「僕らの性格上、もらったもの以上を返さないと我慢できないので、皆さんには何倍にもして返したい。待っていてください！」のアピールに、会場は盛大な拍手を送った。