宇多田ヒカル、25周年を飾る全国ツアーファイナル公演「これからの25年もいい25年」

約6年ぶりとなる全国ツアーのファイナル公演を行った宇多田ヒカル（撮影：岸田哲平）

25周年を迎えているシンガー・ソングライター宇多田ヒカル（41）が1日、神奈川・Kアリーナ横浜で、約6年ぶりの全国ツアー「SCIENCE FICTION」のファイナル公演を行った。

オールスタンディングの約1万8000人のファンが見つめる中、「time will tell」でスタート。デビューした15歳で一躍トップアーティストの仲間入りを果たしたナンバーだ。上下とも純白な衣装に身を包み、気持ちよさそうに体を揺すりながら歌唱した。

「みんな、こんにちは～。来てくれてありがとう。今日は一緒に楽しめたらいいなと思います」。最初のMCの後もヒットナンバーを続けて「次はクールダウンというか涼しげな曲をいきます」と紹介して「First Love」を歌唱した。

曲間には、会場で販売しているオペラグラスを手に客席を見回して「みんながよく見える～」。そして「一番大事なのは気持ちが届いているかどうか。そしてライブなので音が伝わっているかどうかです」と楽しいトークも盛りだくさんだった。

その後も「COLORS」「ぼくはくま」「花束を君に」「君に夢中」などのヒット曲を続け、約2時間半で23曲を披露した。

終盤のMCでは「みんなが来てくれてうれしい。ありがとう。25年もやっていれば良いことも悪いこともあるけど…、今は最高！　いい25年でした。これからの25年もいい25年になってほしいなって思います」とファンの熱い応援に感謝した。

ツアーは7月に福岡からスタート。8月には台北と香港で初のアジア単独公演を行い、国内外9カ所18公演で計25万8000人を動員。各地のファンに歌姫の実力を存分に見せつけ、感謝の思いを届けたツアーの幕を下ろした。