黒木瞳、14年ぶりのディナーショー開催へ キャリア重ねてたどり着いた「言葉」を全身で表現

ディナーショーを開催する黒木瞳

女優の黒木瞳（63）が、14年ぶりにディナーショーを開催する。ディナーショーで初めて演出、構成を手掛ける。これまで経験のあるタップダンスや、ソロ曲の披露に加え、チェアーダンスに初挑戦する。

セルフプロデュースによる盛りだくさんの内容ながら、開催は今月28日のＡＮＡクラウンプラザホテル大阪での１日限り（昼夜合わせて２公演）。トップ女優が、歌あり、ダンスあり、トークありの多彩なショーで、エンターテイナーとしての魅力を発揮する貴重な機会となりそうだ。

ディナーショー開催は、２０１０年に女優生活30周年を記念して全国で行って以来。実は今回のオファーが届いた時、驚きと同時に迷いや不安も感じた。「シンガーでもダンサーでもない役者の私が、ホテルのディナーショーでお客さまを楽しませることができるのか」。女優生活を振り返りながら、今の自分ができることは何かを考え、見つめ直した時、「ｆｏｒ　ｙｏｕ」というフレーズがふと浮かんだ。

宝塚出身だけに、ステージの楽しさも知るが、逆に怖さも知っている。当時は無我夢中でパフォーマンスを披露していたが、女優としてキャリアを重ねた今、「誰かのために」「皆さんのために」という心境にたどり着いた。「ご覧になった方々が、何を持ち帰ってくださるのか。それが、笑顔や勇気、希望につながるものならば、自分がステージに立つ意味があるかも知れない」とショー開催を決意した。自ら演出、構成を手掛けることも決めた。共演には、町田慎吾（43）桜乃彩音（41）らを迎えた。

最近は、映画監督や朗読劇など新境地にも挑んできたが、今回はステージという原点に戻り、感謝の気持ちを全身で表現するつもりだ。