1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

小沢一郎氏「恩讐」乗り越え野田佳彦氏に代表選支援伝達「過去のことを言っても党まとまらぬ」 

日刊スポーツ / 2024年9月3日 17時16分

立憲民主党代表選で、かつてたもとを分かった野田佳彦元首相を支援する考えを表明する小沢一郎衆院議員(撮影・中山知子)

立憲民主党のベテラン、小沢一郎衆院議員(82)は3日、同党代表選(7日告示、23日投開票)に出馬表明している野田佳彦元首相(67)の議員会館事務所を訪れ、代表選で支援する考えを直接伝えた。野田氏は謝意を示して応じた。

2人は、野田氏が首相だった民主党政権時代の2012年7月、消費増税をめぐり「決別」。小沢氏は、多くの議員を連れて民主党を離れ、新党「国民の生活が第一」を立ち上げた経緯があり、これまでは「因縁の関係」にあった。

野田氏との面会後、報道陣の取材に応じた小沢氏は先月末の出馬表明後、野田氏から立候補の決意あいさつと支援要請があったとした上で、自身が率いる政策グループ「一清会」のメンバーと電話で協議。野田氏への支援に同意を得たとして、この日、野田氏を訪ねたことを明かした。

小沢氏は「大変、ありがたいというお話をいただいた」と述べた。野田氏支援を決めた理由については「同じ党なので、そう違う考えを持っているのではない」とした上で「今日の野党第1党としてのわが党を国民はどう見ているのか。支持率も一向に上がらないのでは、自民党の腐敗した政治状況を打破する力が出てこない。きちんとした体制をつくり、ほかの野党とも手を取り合い、近いであろう総選挙で勝って政権交代を実現するということで、(野田氏と)一致した。私の主張でもあるので野田候補の支援を決め、みんなの同意ももらった」とも述べた。

民主党政権時代にたもとを分かった野田氏と、再び連携する心境を問われると「(野田氏が踏み切った解散総選挙で)私はかろうじて当選したが、多くの仲間を失った。消費増税は、その前の選挙ではやらないと国民に約束しており、その思いはもちろん持っている」と、複雑な思いも口にした。

その上で「(今回の代表選で)野田候補は支援したくないという人の心の中には、このことが非常に大きな要素だと思うが、過去のことを言っていても、いつまでたっても、党内はまとまらない」と主張。「それを乗り越えて、国民のための政治を実現するという大義に結集することが大事。今回それ(過去の思い)を乗り越え、支援を決めた」と述べ、過去の恩讐(おんしゅう)を乗り越えてのタッグ結成だと強調した。

代表選にはこれまで、枝野幸男前代表(60)と野田氏の2人が名乗りを上げている。現職の泉健太代表(50)は、出馬に必要な20人の推薦人確保が難航しているとの見方もある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください