台風「来ません」赤道付近島国の人気Ｘで投稿謝罪「配慮に欠けた」一方で擁護の声も

ナウル共和国政府観光局の公式Xから

赤道付近となる南太平洋上の島国、ナウル共和国の政府観光局の公式X（旧ツイッター）が3日、更新され、台風をめぐる投稿について「配慮に欠けた投稿」だったとして謝罪の文面が掲載された。

一方で当該投稿は、ナウルに台風が「来ません」と事実を伝えたのみの内容だったことから、擁護する声も多く寄せられている。

公式では「お詫び」と題して「日本国内で大きな台風の被害が発生しているにも関わらず、ナウルに台風が来ますかという質問への回答としてナウルに台風が来ないという主旨の投稿をしてしまいました。被害者の方々の心を傷つける配慮に欠けた投稿をしてしまい、心よりお詫び申し上げます」と投稿された。

その直前の投稿では「ナウルに台風とサイクロン来ますか？」とのフォロワーの問い合わせに「来ません」と回答し、台風の経路上から外れた場所にナウルがあることを示す地図の画像も添付されていた。

この投稿に対し、一部から、台風10号による犠牲者や被害額をあげながら「公式ならもうちょっと考えた方がいいのでは？」などの指摘も寄せられた。さらに、台風が生まれるのが赤道付近であることを指摘するコメントも寄せられていた。

一方で、台風の被害が出た前後にお見舞いのコメントも投稿されていたことなどもあり、多くのフォロワーからは、謝罪の必要はないと擁護する声も。「何も問題無いと思います。赤道無風帯ですから」「事実を述べただけなのになぜ謝る必要があるんだ」「台風来ないことに罪はない」などのコメントが集まった。

ナウル共和国はオーストラリアの北東に位置し、人口約1万人。世界で3番目に面積が小さい国として知られ、かつてはリンの鉱石の産地として知られた。公式Xでは、同国の観光情報などをユーモアたっぷりに伝え、50万人を超えるフォロワーを集めるなど人気アカウントとなっている。