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【王座戦】藤井聡太王座タイトル戦開幕白星継続中「1年間の成長が問われるシリーズ」

日刊スポーツ / 2024年9月4日 10時32分

初防衛を目指す藤井聡太王座(日本将棋連盟提供)

藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)が初防衛を目指して永瀬拓矢九段(31)の挑戦を受ける、将棋の第72期王座戦5番勝負第1局が4日午前9時から神奈川県秦野市「元湯陣屋」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て、永瀬の先手と決まった。お互いに飛車先の歩を突いてスタートした開幕局は、角換わりへと進行した。

昨年の王座戦は7冠を保持していた藤井が8冠全制覇を狙い、5連覇と「名誉王座」の永世称号獲得を目指す永瀬王座と対戦した。初戦こそ落としたが、そこからは押され気味の将棋をひっくり返して3連勝。前人未到の8冠全制覇を果たした。ただし、藤井は「内容的に逆のスコアでもおかしくなかった」と述べているように、「将棋に負けて、勝負に勝った」感じだった。

ここ1年、皆勤賞のタイトル戦で第1局を落としたのは昨年の王座戦だけ。同10月竜王戦、今年に入って1月王将戦、2月棋王戦(持将棋引き分け=無勝負=で第2局に勝利)、4月の叡王戦戦と名人戦、6月棋聖戦、7月王位戦とすべて制している。

藤井は、「1年間の取り組み、成長が問われるシリーズ」と今期の王座戦を位置付けている。

持ち時間は各5時間。午後0時10分から午後1時まで昼食休憩、午後5時から30分の夕食休憩がある。決着は4日夜の見込み。【赤塚辰浩】

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