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【王座戦】藤井聡太王座が先勝、初防衛へ好スタート 角換わりからのねじり合い、終盤抜け出す

日刊スポーツ / 2024年9月4日 20時31分

初防衛を目指す藤井聡太王座(日本将棋連盟提供)

藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖=22)が初防衛を目指して永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第72期王座戦5番勝負第1局が4日、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われた。午前9時から始まった対局は角換わりからのねじり合いとなった。終盤抜け出した後手の藤井がリードを守って先勝。初防衛に向けて好スタートを切った。第2局は18日、名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われる。

藤井が意欲的に踏み込んだ。午後5時30分の夕食休憩明け。9筋に手を付けて永瀬陣に襲いかかると、戦線を拡大して押し切った。

過去2回の永瀬とのタイトル戦第1局はいずれも黒星。今回、初の白星発進となった。初めての頂上対決となった21年棋聖戦は、2回にも及ぶ千日手指し直しの末に屈している。前期の王座戦は主導権を奪いながら、攻めのスピードが鈍って詰めを誤った。

「1年間の取り組み、成長が問われるシリーズ」。3日に同所で行われた前日会見で、藤井はこう話した。昨年とは立場を入れ替えての再戦。前回は3勝1敗でシリーズを制し、王座を初めて獲得するとともに8冠制覇を果たしたが、「内容的に逆のスコアでもおかしくなかった」と述懐していた。今回は「どれだけ改善していけるのか」を課題に挙げていた。

前期王座戦で開幕黒星を喫した後、8大タイトル戦の開幕局(今年2月の棋王戦は第1局が持将棋引き分けで、第2局に勝利)はすべて白星発進している。これも立派な1年間の成長とみた。

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