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「さっさと辞職して退職金」 斎藤元彦兵庫県知事の最側近の前副知事「法的な責任ない」と強弁

日刊スポーツ / 2024年9月6日 12時19分

兵庫県議会の調査特別委員会の証人尋問に出頭した片山安孝前副知事(撮影・松浦隆司)

斎藤元彦兵庫県知事(46)の疑惑告発文書問題で、兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)による斎藤氏の最側近だった片山安孝前副知事の証人尋問が6日、行われた。片山氏の証人尋問は初めて。

片山氏は3月、告発した前県西播磨県民局長の男性職員を事情聴取していた。

男性は片山氏の聴取を含む内部調査の結果、停職処分を受け、7月に死亡。県の対応に批判が集中する事態となり、片山氏は県政混乱の責任を取るとして辞職した。

委員の上野英一議員が「答弁を聞いていて非常に明晰(めいせき)だと感じた」と前置きし「副知事の冷静な判断が、あの知事を止めるには副知事しかいない。冷静な判断をしていれば、このようになっていない。事務方のトップの副知事が、さっさと辞職して退職金までもらっていることに県民が怒っている」と攻め寄った。

片山氏は「これだけの混乱を招いているということは、責任を取らなければいけないと退任した。道義的な責任を取っている。法律上の違反をしたという認識ではない」と主張した。

上野氏が「道義的な責任で県民が『退職金までもらって』という、この部分はどう思うか」と詰問すると、「法的な責任があれば受け取らざるべきもの。道義的な責任があると思った」と答弁した。【松浦隆司】

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