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新将棋会館お披露目 羽生善治会長「街の発展、活性化に寄与、貢献」一般も利用できるカフェ併設

日刊スポーツ / 2024年9月8日 22時7分

将棋道場とショップに加えて併設した店舗「棋の音(きのね)」には一般にも利用できるカフェが10月1日からオープンする

将棋の新たな総本山がお目見えした。日本将棋連盟が100周年を迎えた8日、その記念事業であった東京の将棋会館(東京都渋谷区)のお披露目式が行われた。藤井聡太7冠(22)伊藤匠叡王(21)西山朋佳女流3冠(29)らの現役タイトル保持者、谷川浩司17世名人(62)らの永世資格保持者らも参加した。

テープカットの後には、報道陣に公開された。新会館はJR千駄ケ谷駅前と、従来の将棋会館に比べて最寄り駅から近くなった。地上4階、地下1階のビルの1階部分(約2500平方メートル)に棋士の対局場、道場、カフェ、売店、スタジオ、連盟の事務機能など、すべてが集約されている。

約6年前、耐震が十分でないと指摘された現在の会館は、地下1階から5階までの縦長。8室だった対局室は12室に増えた。特別対局室など9室に、椅子対局室2室と防音対局室1室を新設し、対局数は1日最大26局まで可能になる。

新会館の建設には、今年6月末まで約4年、6期にわたるクラウドファンディングで資金が募られた。目標額の6億円を大きく上回る9億4000万円超の支援を2万人以上から得た。日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)は、「大切な資金を寄付してもらえてありがたかった」と言う。

渋谷区から出ていく案もあったが、千駄ケ谷駅前に物件が見つかった。連携協定を結んでいる同区内で新たな歴史を刻む。羽生会長はあいさつで、「この場所を将棋界の総本山として楽しんでいただけるようにしたい」と述べ、「さまざまなサービスやイベントも充実させる。街の発展、活性化に寄与、貢献していきたい」と張り切る。また現在の会館での対局は年内までで、年明けから新しい会館で対局を行うとした。

その後、都内のホテルに場所を移し、棋士、関係者ら約700人が集まった100周年記念式典、100周年を祝う会が行われた。【赤塚辰浩】

○…新将棋会館には、将棋道場とショップに加えて併設した店舗「棋の音(きのね)」には一般にも利用できるカフェが10月1日からオープンする。未来への「木の根」にしたいとの思いから、「棋の音」と命名された。「勝負メシ」の定番であるカレーなども提供する。現会館の地下1階にもかつてレストランがあり、近隣の利用者が目立った。新会館から通りを隔てた反対側は東京体育館。スポーツイベントや、芸能のライブなどの観戦者も訪れる。将棋ファンだけでなく、多くの人を取り込む。

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