ハリス、トランプ両氏が初の直接対決 激戦州でテレビ討論会 米大統領選とは

討論会に出席し、握手するドナルド・トランプ元大統領（左）とカマラ・ハリス副大統領（ロイター）

米大統領選（11月5日）のテレビ討論会が10日夜（日本時間11日午前）、激戦州の1つ、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開かれ、民主党候補のハリス副大統領（59）と共和党候補のトランプ前大統領（78）が初めて直接対決した。2カ月後に迫った投票の行方に大きな影響を与える、重要な舞台といえる。

米大統領選は独特な仕組みで行われる。夏季五輪の年に行われ、主に2つの段階がある。

＜1＞予備選挙＆党員集会＝共和党と民主党が約半年間かけて各州で予備選挙や党員集会を行い、夏の全国大会で候補者を1人に絞る。

＜2＞本選挙＝各党の候補が対決する選挙は「11月最初の月曜の翌日の火曜日」に行われる。投票できる人は18歳以上の米国人。選挙は各州ごとに勝者を決め、最終的に全米で獲得した選挙人の総数で当選を決める。

選挙人数は人口で割り当てられ、各州で数が違う。ほとんどの州で1票でも多く獲得した方が、その州の全選挙人を獲得する。選挙人は全米で計538人。270人以上を獲得した方が当選となる。総得票数が多くても、獲得選挙人数が少なくて負ける場合もある。