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野田佳彦氏、小沢一郎氏との恩讐越えた関係「大先輩ですから…」/立民代表選インタビュー

日刊スポーツ / 2024年9月11日 15時41分

スポーツ紙合同インタビューに応じる立憲民主党の野田佳彦元首相(撮影・中山知子)

立憲民主党代表選(23日投開票)に立候補した野田佳彦元首相(67)が日刊スポーツなどスポーツ各紙の取材に応じ、党代表と、政権交代をへての内閣総理大臣への2つの返り咲きに強い意欲を示した。

野田氏は今回の代表選で「政権交代前夜」を掲げて戦う。「代表選からほどなく自民党の新しい総裁が選ばれ、内閣総理大臣になってすぐに、衆院を解散してくると思う。政権をとりに行く決勝の直前だ。今度こそ政権をとりにいき、再び内閣総理大臣を目指したい」と語った。

民主党政権時代の2011年8月に党代表&首相に就任して以来の「頂上」挑戦。「これまで自民党の歴代総理と火花を散らす論議をしてきた。特に今回は自民党と対峙(たいじ)する戦闘力、論戦力が必要。そのためにチームをまとめていく統率力や、他の野党とも連携する包容力も必要。そういう総合的なものを考えてきた」ことが、自身の強みだと主張。一方、もし代表に選ばれ、自民党の総理総裁と対決することになった場合、誰と戦いたいか問われると「石破茂さんですね」と述べた。

「私が総理の時に自民党の予算委員会の筆頭理事で時折議論をしましたし、その後もいろんな場面で議論をすることがあったが、堂々とがっぷり四つで議論ができる相手」と、敵ながら評価。「後(の候補)は論戦を逃げそうな人ばっかりですね」と加えた。

2012年11月の党首討論で電撃衆院解散宣言をして衆院選に踏み切ったが敗れ、政権を失った。当時の判断に党内では今も厳しい声があるが「(敗れたことは)痛恨の極みで私の責任。政権からドボンと、背水の陣から川に落ちましたが、岩盤に爪を立ててはい上がっていく、という思いで頑張りたい」と、執念を燃やした。

格闘技ファンで知られる野田氏に、今の心境をプロレスに例える質問が出ると、長州力の言葉に言及。「安倍元総理の追悼演説を書いている時にブログに表明して厳しいご批判を受けたのが、『私は安倍元総理のかませ犬ではない』という内容。プロレスファンでない方は自虐的イメージに取られたかもしれないが、プロレスファンは分かってくれた」と振り返り、かつて長州力が藤波辰爾に言い放った「おれはかませ犬ではない」に言及。「自らの心を鼓舞しながら新しい時代を切り開いたとすると、今は長州力の心境です」と述べた。

今回は、首相時代にたもとを分かった小沢一郎衆院議員(82)の支援を受ける。もし代表就任なら小沢氏を要職起用するかとの質問には「まだ結果が出てもいない。人事の話は白紙」とした上で「大先輩ですから、大局的にいろいろご相談を申し上げることはあると思う。そういう意味でのご指導をいただくことはあると思う」と口にした。

代表選には枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)も立候補している。

◆野田佳彦(のだ・よしひこ)1957年(昭32)5月20日、千葉県生まれ。早大卒。松下政経塾、千葉県議を経て、1993年衆院選で初当選。民主党政権では財務相を経て、第95代内閣総理大臣に就任。現在は党最高顧問。当選9回。

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