元宝塚花組トップ柚香光 古巣“地元”の大阪で退団後初コンサート開幕

宝塚歌劇団退団後初コンサート「TABLEAU」を開催した柚香光（撮影・阪口孝志）

5月に宝塚歌劇団を退団した前花組トップ柚香光（32）が11日、大阪市のシアター・ドラマシティで、退団後初コンサート「TABLEAU」の初日を迎えた。

この日は、初日開幕前に通し稽古を行って、最終確認。劇団の地元“関西”で退団後の第1歩を踏み出し、柚香は「こうして舞台に立たせていただくのは4カ月ぶり。皆さまにお目にかかれてうれしい」と語った。

公演名のTABLEAUはフランス語で「動く絵」という意味があり、「皆さんの心に焼きつく絵画のようなコンサートになれば」とあいさつした。

相手娘役だった星風まどかもゲスト出演。「巡礼の年～リスト・フェレンツ、魂の彷徨（ほうこう）～」よりデュエット「巡礼の日々（愛の夢）」、退団公演「アルカンシェル」より「たゆたえども沈まず」で共演した。ターコイズブルーの男役衣装をまとった柚香は「またこうしてデュエットダンスができるとは思わなかった」と喜んだ。

トークでは、大阪を「第2の故郷ですもんね」と懐かしみ、宝塚時代に何度も立ったドラマシティの舞台には「楽屋も袖からの景色も大好き。こうして立たせていただけるのがうれしい」と凱旋（がいせん）への思いを口にしていた。

大阪公演は16日まで、その後は東京国際フォーラムで21～24日、名古屋・御園座で28～29日。