トランプ氏、ハリス氏支持表明のスウィフトに音楽市場で「代償を払うことになるだろう」と皮肉

討論会に出席し、熱弁するドナルド・トランプ元大統領（ロイター）

11月米大統領選の共和党候補トランプ前大統領（78）が11日、民主党候補のハリス副大統領への支持を表明した米歌手テイラー・スウィフト（34）について、「（音楽）市場で代償を払うことになるだろう」と皮肉ともいえる発言をした。

スウィフトは前日に行われた両候補による初のテレビ討論会の直後に、インスタグラムを更新してハリス氏への支持を表明した。

FOXニュースの電話取材に応じたトランプ氏は、「私はテイラー・スウィフトのファンではなかった。（支持表明は）時間の問題だった。彼女はとてもリベラルで、いつも民主党を支持しているようだ」とコメント。ハリス氏を支持したことで、保守派のファン離れが起こると推測し、「市場で代償を払うことになるだろう」と述べた。

さらに、スウィフトの恋人で米プロフットボールリーグ（NFL）チーフスのTEトラビス・ケルシーの同僚、パトリック・マホームズの妻が最近になって自身のSNS投稿に「いいね」をしたことにも言及。「本当のことが知りたいなら、私は（スウィフトよりも）マホームズ夫人の方がずっと好きだ。彼女はトランプの大ファンなんだ」と発言。スウィフトへの当てつけだと話題を呼んでいる。

トランプ氏は、2018年の中間選挙でスウィフトが民主党への投票を呼びかけた際には、スウィフトの好き度合いが「25％減った」と発言していた。

一方で今年6月には、スウィフトのことを「並外れて美しい」と称賛し、「彼女はリベラルで、おそらく私を嫌っている」とも述べていた。

トランプ氏は、スウィフトが自身を支持しているかのような偽画像をSNSに投稿して物議を醸していた。（ロサンゼルス＝千歳香奈子）