米歌手ジャスティン・ティンバーレイク、司法取引に合意し飲酒運転の容疑が取り下げられる

弁護士とともに出廷するジャスティン・ティンバーレイク被告（左）（ロイター）

6月に米ニューヨーク州ロングアイランドで飲酒運転で逮捕された米歌手ジャスティン・ティンバーレイク被告（43）が13日、裁判に出廷して軽い交通違反の罪を認めることで司法取引に合意し、飲酒運転の容疑が取り下げられた。

罰金500ドルと同被告自身が選んだ非営利団体での奉仕活動25時間の判決が言い渡された。また、公に安全運転に関する発言をすることも求められ、出廷後に裁判所の前で集まったメディアの取材に応じ、飲酒運転をしないよう呼びかけた。

ティンバーレイクは、友人らとホテルのレストランで食事をした後、車を運転して友人宅へ向かう途中、一時停止標識を無視。さらに走行路線を維持できなかったことから警察官に止められ、目が充血して呼気から強いアルコール臭がし、足元がふらついていたことなどから飲酒運転の疑いで逮捕された。

逮捕時に「マティーニを1杯飲んだ」と話していた同被告は、裁判所の前でカメラに向かって「たとえ1杯でも飲んだら運転すべきではない。私は間違いを犯した。これを見ている皆さんは、私の過ちから学んでほしい」とコメント。「私は自分自身に対して非常に高い基準を課してきた。しかし、この時はそうではなかった。別の判断ができたかもしれない」と後悔を口にした。

米人気ボーイズグループ「NSYNC」のメンバーだったティンバーレイクは、解散後は俳優やソロアーティストとして活躍。逮捕された時は、世界ツアーの開始直前だった。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）