建築家・映画評論家・詩人の渡辺武信さん葬儀 映画、音楽あふれ…
日刊スポーツ / 2024年9月14日 14時59分
虚血性心疾患で8日に86歳で亡くなった、建築家・映画評論家・詩人の渡辺武信(わたなべ・たけのぶ)さんの葬儀・告別式が14日、都内の宝仙寺 大師堂で営まれた。
映画、エンターテインメントの世界を愛し、多大な貢献をした渡辺さんのお別れの場にふさわしく、映画、音楽が流れ、悲しみの中にも豊かな思いで送り出そうという空気あふれる葬儀となった。戒名は建築、映画、詩、それぞれの漢字を入れた「建徳院詩仙武映居士」となった。
会場内には、3つの才能で世の中に大きな影響を与えた、渡辺さんの業績を紹介したコーナーが設けられた。その中で、渡辺さんが唯一、脚本としてクレジットされた1970年(昭45)の映画「恋の大冒険」(羽仁進監督)の映像が紹介された。同作の同名主題歌や、デューク・エイセスの75年のアルバム「望郷抄」に収録された、渡辺さんが作詞した曲「そのまま夢の中」などがBGMとして流れた。参列者には同曲の歌詞カードが配布され、棺への花入れの際、歌唱できる参列者は合唱した。
芸能界、映画界からも多数の供花が寄せられた。豊川悦司、奥貫薫、長谷川博己、中村ゆり、柄本佑・安藤サクラ夫妻ら、そうそうたる俳優陣が名を連ねた。また、渡辺さんは日活映画研究の第一人者で、石原裕次郎さんへの造詣の深さから、1988年(昭63)の設立時から選考委員を務めた。その日刊スポーツ映画大賞を協賛する石原音楽出版社の石原邦彦社長と、自身も日活映画のスターだった石原まき子名誉会長も供花を寄せた。
妻の葉子さんは喪主のあいさつで「亡くなる前日まで、理髪店に行くくらい元気だったのに、自宅で倒れ…あっという間に逝ってしまいました。うろたえる私に『大丈夫』と言ったのが最後の言葉でした」と、渡辺さんの生前、最後の言葉を紹介。「その言葉を胸に、家族で生きていきます」とあいさつした。そして、1962年(昭37)にリリースし64年に映画化もされた、石原裕次郎さんの代表曲の1つ「赤いハンカチ」が流れる中、渡辺さんの棺を乗せた霊きゅう車は出棺した。【村上幸将】
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