東海汽船が東京⇔下田直行便をトライアル就航 同航路は2005年以来、17年ぶり

東海汽船が11月18、19日にトライアル就航させる東京～下田便の高速ジェット船

東海汽船（本社・東京都港区）は27日、高速ジェット船を使った東京・竹芝～静岡・下田航路を11月18、19日にトライアル就航させると発表した。約160キロを2時間10分で結ぶ。2日間とも竹芝発は午前8時50分、下田発は13時50分。料金は片道7500円、同航路は2005年（平17）以来、17年ぶりとなる。

同社によると、今年6月に就航した東京と静岡・西伊豆地区の松崎を結ぶ特別クルーズが好評で、下田便も就航してほしいとの要望が多数あったという。

東京から下田へは、陸路では「特急踊り子」と東海道新幹線・熱海駅から在来線の伊豆急行線に乗り換える手段があるが、これで選択肢がさらに増える。「直航便のアクセスの良さをアピールできるし、ダイバーや釣り客、観光客といった新たな需要を見込める」と、東海汽船も期待している。

高速ジェット船の季節航路は東京～千葉・館山航路があり、2、3月のイチゴと花の季節に就航する。今後、ほかの地域でも需要があれば、海路を使った輸送が見込まれる。