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尾上松也、松本幸四郎とWキャスト舞台に大谷翔平の名言を拝借!?

日刊スポーツ / 2024年9月28日 15時39分

歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」でそれぞれ二役のダブルキャストを務める尾上松也(左)と松本幸四郎

歌舞伎俳優松本幸四郎(51)尾上松也(39)が28日、東京・帝国ホテルで、歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」製作発表会見に出席した。

同作は松竹と劇団☆新感線がタッグを組み、07年に幸四郎(当時は市川染五郎)がライを演じ初演。待望の第2弾は「歌舞伎の新たなるステージを目指して」と銘打った“歌舞伎NEXT”として製作。シェークスピアの名作「リチャード三世」をベースに、うそと欲望に支配される男の物語を、歌舞伎ならではの趣向を凝らした演出や音楽で新たに作り上げる。今回、主人公ライ、ライと対峙(たいじ)するサダミツは、互いにダブルキャストで演じる。

松本は「興奮しています」と切り出し、「歌舞伎NEXTとネーミングしていただいた限りは、レパートリーと言われるくらいの作品を作り上げていきたいという気持ちです」と意気込みを語った。

ダブルキャストについて「勝負です」と話すと、隣の尾上を厳しい表情で見た。だが、「勝たせてね」とおちゃめさを見せ、「まずは我々が世界観にひたって、その世界にみなさんを引き込みたいと思っています」とアピールした。

また、「新感線の会見は自分的にかっこいい格好をしてこようと思っている」と明かすと、「自分では絶対買わないような格好で出ようと、アクセサリーを娘から借りた」と説明。だが「なぜ、手錠のネックレスを持っているのかは帰ってから家族会議で聞きたい」と話し、会場を笑わせた。

一方、尾上は「幸四郎兄さんが新感線に挑戦している姿をみて憧れをもったし、その中でもこの作品はとても印象的で、若手のみなが憧れていた役どころです」と語った。

「そのレジェンド的な、いやレジェンドの幸四郎兄さんとやるプレッシャーは結構強く、勝負と言われて、正直勘弁してくれです」とした。

だが、「やるからには自分のライをしっかり出して、初演を見た方も新鮮に見ていただけるように、衝撃的な新しい世界に向け、全力で努めていきたいなと思います」と意気込んだ。

また、「大谷翔平さんの名言を心に刻み、まずは憧れるのは辞めて、挑戦する気持ちをもって稽古、本番を迎えたいと思います」とアピールした。

演出担当のいのうえひでのり氏はダブルキャストの理由を「ライは尋常ではない。幸四郎さんもそれなりの年齢ですから」とし、「ケアの意味から若手でブイブイ言わせている松也くんにお願いした」と説明。だが、しかし…「そうしたら幸四郎さんが(尾上の回にも)出ると。休みにならないけど、1回見るともう1回見たくなる趣向にはなった」。

脚本担当の中島かずき氏は「2人でやりあうので、終わるころには相当すごいものになっていると思う。今回のダブルキャストはそういう楽しみもあると思います」と話した。

同作は11月30日、東京・新橋演舞場で開幕。25年2月4日からは、福岡・博多座で上演される。

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