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菊間千乃氏「間違いがあってもただす組織で…」袴田巖さん無罪判決受け再審制度の法整備に期待

日刊スポーツ / 2024年9月29日 11時12分

菊間千乃氏(2021年3月撮影)

元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏は、28日夜に放送されたTBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に出演し、いわゆる「袴田事件」で死刑が確定していた袴田巖さんに対し、9月26日の再審で静岡地裁が無罪判決を言い渡したことについてコメントした。

「袴田事件」は58年前の1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件。1度は死刑判決が確定したが、袴田さんは冤罪(えんざい)を訴えてきた。2度の再審請求をへて2014年に、静岡地裁が再審開始と袴田さんの刑の執行停止を決め、袴田さんは釈放された。しかし、その後再審開始決定が取り消されるなどし、最高裁が2020年にこの決定をさらに取り消し、東京高裁に差し戻すなど、司法の判断も混乱した。死刑が確定した事件としては戦後5件目の再審が昨年から行われ、今回の無罪判決に至った。今後、検察側が控訴するかが大きな焦点になっているが、過去の4件では検察は控訴せず、無罪判決が確定している。 菊間氏は「袴田さんが無罪を勝ち取るまでに、58年もかかった。これはけしてひとごとではなくて、私たちは人権というものを真剣に考えなくてはいけない大きな問題」と、弁護士としての観点から指摘した。

「捜査機関に間違いがあってはいけないですけど、人間だからやっぱり間違いはある。それがあったときに誤りをきちんとただす組織であってほしい」とした上で、再審制度の現状に言及。「日本には再審制度というものがありますが、なかなか法律がきちんと整備されていないところがある。捜査機関が手元にある証拠を開示しなさいと、裁判所が命じるということが書いていないとか。いろいろなことがあって、(今回の事件で)再審が認められてここにくるまでも10年かかっている」と述べた。

「これを機に、弁護士会の方も再審の法律をもっと改正していこうという動きはあるので、ぜひそういうふうに動いてほしい」とも、口にした。

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