1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【王座戦】永瀬拓矢九段「エアポケット」勝利目前のミスで形勢逆転…天井見上げ、左手で頭かく

日刊スポーツ / 2024年9月30日 21時54分

王座戦5番勝負第3局に臨んだ永瀬拓矢九段(外部提供)

藤井聡太王座(22)が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)に連勝して迎えた、将棋の第72期王座戦5番勝負第3局が30日、京都市「ウェスティン都ホテル京都」で行われた。

午前9時から始まった対局は双方1分将棋となる接戦の末、午後9時に劣勢をひっくり返した藤井が156手で永瀬に逆転勝ち。シリーズ3連勝として、昨年8冠全冠制覇を果たした同所で初防衛を果たした。永瀬のタイトル奪還はならなかった。

   ◇   ◇   ◇

勝ち筋を逃し、8冠全制覇を目の当たりにした昨年同所で行われた第4局の再現か。最終盤、わずか1手のミスで永瀬の手から勝利がこぼれていった。昨年のように激しく頭をかきむしるしぐさはなかったが、天井を見上げ、左手で頭をかいたり、右こぶしで額をたたくなど、形勢が逆転したのを意識した。

形勢は互角のまま終盤にもつれ込んだ。主導権を奪って勝利目前まで行ったが、藤井の146手目に後手9六香と読んでいない手を指された。先手9七歩と対応を間違えた。「後手9六香をあらかじめ読んでおかないといけなかった。先手9七桂は第一感だった。これで自分の玉が詰まないのをうっかりした。エアポケットに入ってしまった」と悔やんだ。

王座失冠から1年、精神的な未熟さを自分の課題として、「練習は本番のように、本番は練習のように」と心がけて対局に臨んできた。「自分を前に進めるために、一生懸命向き合って、一生懸命取り組んで、一生懸命戦いたいと思います」と、自らを奮い立たせて挑み、また課題を突きつけられた。

「形勢が良くなったのは本局だけ」と今シリーズを振り返った永瀬はこう続けた。「ゼロから頑張りたいと思います」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください