石破茂氏は「傀儡になりつつある」立民小川幹事長が批判「自民党に変えられようとしている」
日刊スポーツ / 2024年10月1日 14時57分
立憲民主党の小川淳也幹事長は1日の衆院本会議で、この日召集された臨時国会の日程を10月9日までの9日間とする与党案に対する反対討論に立ち、石破茂総裁(67)が首相就任前に10月27日の衆院選方針を示したことを強く批判した。
「断固反対の立場から討論する」と述べた小川氏は「いまだ総理でもないのになぜ日程を明らかにしたのか。この前代未聞の発言は、国会軽視もはなはだしい」と、石破氏の衆院選日程の言及を批判し「ただちに謝罪と撤回を求める」と指摘した。
「石破氏の公約の一丁目一番地はルールを守ることだった。今、一体何のルールを守っているのか! 総裁選中に『国民の判断材料を提案する』というのは、あなた自身の言葉ではないか」「解散は政権の党利党略で行われてはいけないという言葉も、あなた自身の言葉だ」と述べ、国民への判断材料を十分に示さないまま解散に踏み切ろうとしている石破氏を、痛烈に批判。かつての石破氏の主張とのズレにも疑問を呈した。
今回の石破氏の超早期解散の判断には、森山裕幹事長らの進言があったとみられている。小川氏は「一体、党内で何に本当の実権が芽生えつつあるのか。(石破氏は)『傀儡(かいらい=操り人形)』になりつつあるのではないか」とも踏み込んだ。
「石破さんに国民が期待したのは、自民党を変えることだったが、自民党によって(石破氏が)変えられようとしているのではないのか。総裁選そのものが、裏金問題の引き延ばし、けむに巻いて逃げ切るための方便でしかなかったのではないか」とも主張した。
その上で「まずは国会で議論し、国民に判断材料を提供しようではないですか」とした上で、代表質問の後の衆参予算委員会での十分な質疑を求める構えを示した。
その後の採決で、臨時国会国会日程は10月9日までの9日間とすることが与党の賛成多数で決まった。またその後行われた首相指名選挙で、石破氏が第102代内閣総理大臣に指名された。石破首相は9日に衆院解散に踏み切る見通しだ。
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