ヒットメーカー浜圭介氏がBS日テレ「森田健作アワー」出演「音楽は生きるための肥やし」
日刊スポーツ / 2024年10月4日 18時1分
作曲家浜圭介氏(79)が俳優森田健作(74)がホストを務める、12、26日放送のBS日テレ「森田健作アワー 人生ケンサク窓」(午前9時)にゲストに出演する。
今年は歌手としてデビューして60周年、来年は作曲活動60周年を迎える。「歌手を目指して上京してきたけど、まさか作曲家になるとは思わなかった」と振り返り、森田から音楽について聞かれると「努力なくして運は育たないと思う」と話した。
浜氏は、旧満州(現中国北東部)の出身。中学3年の時に日本テレビの歌謡コンテスト番組に出場して1位になり、北海道・札幌市の高校を中退して上京した。「物心ついた頃からラジオから流れてくる歌謡曲が好きで歌っていたんですよ。ただ、中学に入ったらプレスリーにはまって、プレスリーのようになりたいなんて思ったりしていました。で、高校に入ってからは札幌のジャズ喫茶で歌っていました。その後に上京したのですが、その時に渡辺プロからスカウトされたんですよ。ただ、その時はお断りしたんですけどね」と振り返った。
上京してからは、2019年(平31)に78歳で亡くなった歌手森山加代子さんの付き人をしていた。そして64年(昭39)に牧宏次の芸名で「波止場のロック」で歌手デビューした。 「全く売れませんでした。そこで、独学でしたが作曲の勉強を始めたり他のですが、再び、歌手の話が舞い込んで、今度は自分で作詞・作曲した『これが愛さ』と言う曲を大木賢の名前で出したんです。今度は少し売れて、週刊誌の取材が来たり、グラビアまでやるようになって、気持ち的に有頂天なってしまったことから契約のことで事務所とトラブルになって。事務所には反発して生番組をボイコットしたのですが、それが原因でクビになっちゃったんです」と明かした。
その後は、浜圭介として作曲活動を始めたが、そのかたわら、70年に浜真二芸名で「おんな道」で3度目の歌手デビュー。「作曲家になろうとは思わなかったけど、曲は作ってましたよ。ジャズから歌謡曲まで幅広かったと思いますが、一時は月に30曲以上は作ったと思いますね。ただね、曲の依頼もあったのですが、なかなか納得した曲ができなかったことも確かでしたね」。
運命を変えたのが現在の妻である奥村チヨ(77)との出会いだった。「曲の依頼が来て、まず(千家和也氏の)詞を見た瞬間、鳥肌が立ち待ちしたね。『これは売れる』って直感したんです」。そこで生まれたのが71年の大ヒット曲「終着駅」。それがきっかけで74年に奥村と結婚をした。
その後も「舟唄」「雨の慕情」「哀しみ本線日本海」「そして、神戸」「石狩挽歌」など、多数のヒット曲を送り出してきた。番組では、73年の堺正章の「街の灯り」で日本レコード大賞作曲賞を受賞、作詞家のなかにし礼氏、阿久悠氏、さらには作曲家の三木たかし氏との出会いについても語る。
森田には74年に「銀河の約束」。森田から「歌は聴かせるものじゃなくって、実は伝えるものだと思う」と言われると、浜氏は「もう3000曲以上は作ってきたと思うけど、『石狩挽歌』はメロディーが浮かばなくて1カ月かかった。最終的には『ソーラン節』の続きを書くような気持ちで作った。八代亜紀さんの『舟唄』などは、今でも自分が作ったとは思えないですね。とは言っても、僕にとって音楽は生きるための肥やしかもしれません」など話した。
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