【竜王戦】藤井聡太竜王はタイトル戦開幕戦８連勝中 初登場の佐々木勇気八段の挑戦受ける

4連覇を目指して佐々木勇気八段の挑戦を受ける藤井聡太竜王（日本将棋連盟提供）

藤井聡太竜王（名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖＝22）が4連覇を目指してタイトル戦初登場の佐々木勇気八段（30）の挑戦を受ける、将棋の第37期竜王戦7番勝負第1局が5日午前9時からの2日制で東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で始まった。先手後手を決める振り駒は歩が4枚出て、藤井が先手、佐々木が後手。お互いに飛車先の歩を突いてスタートすると、角換わりとなった。

藤井は2021年（令3）に豊島将之竜王（当時）に挑戦して4連勝で初めて竜王を獲得、棋聖・王位・叡王と合わせて4冠となった。22年には広瀬章人現九段、23年には同学年で初めてタイトル戦に挑戦してきた伊藤匠七段（当時）をそれぞれ下して防衛してきた。

その伊藤には叡王を奪われたが、本年度名人初防衛を果たし、棋聖と王位は5期連続獲得の条件を満たして永世称号を得た。9月30日には王座も初防衛し、年内のタイトル戦は竜王戦1本となる。集中できるのは大きい。

タイトル戦の開幕戦は昨年9月の王座戦でつまずいた後は、持将棋引き分けで第2局に先勝した棋王戦も含め、8大タイトル戦すべて白星で飾っている。短期決戦では白星先行が有利という勝負の鉄則が、ここでも実現されるのか。