深夜ラジオDJに憧れてTBSラジオへ デモテープ100本をAM、FM局に送り付けた/連載3
日刊スポーツ / 2024年10月8日 5時1分
「イケメン評論家」のタレント沖直実(59)が究極の推し活手帳「イケメン学習帳」(日興企画)を出版した。2004年(平16)からイケメン評論家として「沖直実のいい男祭!」を開催。沖は「今回の本にはイケメンの写真は1枚も載っていません。イケメンの歴史だったり、皆さんが読んで元気になったり、ちょっと勉強になる本です」と話している。【小谷野俊哉】
◇◇ ◇◇
沖直実は1964年(昭39)10月24日に東京の渋谷区で生まれた。今月24日には還暦、60歳になる。92年(平4)に、憧れのラジオパーソナリティーになった。
「ずっと私は、ラジオの深夜番組を聞いてる普通の女子高生だったんですよね。中島みゆきさんの『オールナイトニッポン』だったり、兵藤ゆきさんの『パックインミュージック』だったり。『ゆき姐(兵頭)の次は、おき姐だ』とか言ってましたよ(笑い)。深夜番組のそれこそチンペイさん(谷村新司)から、(笑福亭)鶴光さんから、すごかった時代で、私はこういう風になりたいってずっと思っていたんです。深夜番組のDJを目指してオーディションを死ぬほど受けて、やっと受かったのが28歳です」
深夜ラジオのDJに憧れて高校、大学に通い、卒業して就職した。
「東急グループの東急カードっていう会社にOLとして3年いました。だけど『違う、私がやりたいのはこんなことじゃない。やっぱりラジオがやりたいんだ』って思っていました」
芸能界へ足を踏み入れたのは、名前の読みが同じ女優沖直美(現・沖直未=65)の付き人になったことだった。
「実はマンションが隣同士で、沖直美さん宛ての郵便物が、間違ってめちゃくちゃ届いたんですよ。東映から来たり、大物俳優さんからお中元が来てて。これは絶対私じゃない、隣の沖直美さんだって届けに行ったら、やっぱり女優の沖直美さんで。その頃からフツフツと芸能界とかマスコミ業界に憧れを持っていたので、OLだったけど『なんか、沖さんの周りで手伝えることないですか』って、ずうずうしく聞いてしまって。その時はなかったんですけど、1年後に沖さんから『私、沖(直実)さん、他人とは思えない。付き人がちょうど辞めちゃったのでやりませんか』って言われて。会社を辞めてから付き人を1年やりました」
89年には21年(令3)に77歳で亡くなった俳優田村正和さんが主演した、時代劇舞台「乾いて候」で女優デビューを果たしている。
「沖直美さんが『乾いて候』に出ていて私に奥女中の役を与えてくれたんですよね。何十人もいるうちの1人なんですけどね。沖さんの楽屋周りや早着替えを手伝う付き人をしながら、基礎もないのにです」
1年間の付き人生活をへて、念願の“DJ稼業”へと踏み出す。
「ところが、どうしていいか分からないし、コネもないので、TBSラジオにアルバイトとして入ることになりました。このアルバイトで、なんとか人脈をつくろうっていう、いやらしい考え方だったんですけどね。結局、バイトはバイト、もちろんDJにはなれませんでした」
バイトではあるが、TBSのラジオ局長の秘書を務めた。
「局長秘書と言っても、番組とは関係なくてね。『パックインミュージック』のプロデューサーで野沢那智さんと白石冬美さんの伝説の『ナッチャコパック』を作ったすごい方がラジオ局長だったんです。その頃。『ぎんざNOW!』『ザ・ベストテン』とかのプロデューサーを務めた方もラジオ制作局長としてラジオにいらっしゃり、ラジオが盛り上がっていました。私は局長秘書を淡々とやりながら『どうにかならないかな』って思っていたんです。実はその頃の制作部長が『沖は面白いから使ってみようか』って言ってくださったようですが、局長が『うちの秘書だからそれは無理です』って断ったみたいで(泣き)。10年後ぐらいに『あの時、沖の名前出したら、局長から断られたんだよ』って聞きました。『マジですか? 何のために私、ラジオ局にいたんだろ~』って思ったけど、やっぱりバイトはバイトだから当時は、当然でした」
それでも、DJに対する情熱はあふれ出ていた。
「それで、あまりにも私がしつこく言っていたので、1人の女性局員が『じゃあ、うちのスタジオでデモテープを録りなさい』と。『あとは私は何もできないから、自分でいろいろやってみなさい』と言って、デモテープだけを録らせていただいた。それを各AM局、FM局に100局へ。制作御中、編成御中で全部出しました。カセットテープです。最初に連絡がきたのがラジオ日本でした」
(続く)
◆沖直実(おき・なおみ)1964年(昭39)、東京・渋谷区生まれ。92年にラジオ日本「ラジオウエスト」のDJとして芸能界デビュー。04年(平16)からイケメン評論家。血液型B。
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