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「イケメン評論家」沖直実が「イケメン学習帳」 還暦前に「これからもイケメン探す」/連載4

日刊スポーツ / 2024年10月9日 5時0分

「イケメン学習帳」を手にする沖直実

「イケメン評論家」のタレント沖直実(59)が究極の推し活手帳「イケメン学習帳」(日興企画)を出版した。2004年(平16)からイケメン評論家として「沖直実のいい男祭!」を開催。沖は「今回の本にはイケメンの写真は1枚も載っていません。イケメンの歴史だったり、皆さんが読んで元気になったり、ちょっと勉強になる本です」と話している。【小谷野俊哉】

   ◇   ◇   ◇

ラジオのパーソナリティーに憧れ、デモテープ10本を日本中のラジオ局に送り付けた。最初に連絡がきたのが来たのが、ラジオ日本からだった。

「いただいたカセットテープのデモテープをとにかく配りまくり、唯一、来たのがラジオ日本。『4時間の生放送のオーディションを受けませんか』って言われたのが、1992年(平4)。あの頃は横浜の野毛動物園の近くに小さなスタジオがありました。そこで月曜から金曜の4時間の生放送の女性パーソナリティー2人うちの1人にオーディションで取ってもらいました。それが28歳から始めたラジオ日本『ウエストランド』っていう番組です。夢がかないました」

憧れのラジオパーソナリティーとしてデビューした沖。

「番組をやっていると、ラジオ日本を聴いてくれた人から『TOKYO FMの深夜番組のオーディションを受けないか』って言われて、85人の中からたった1人選ばれました。TOKYO FMの深夜3時から朝6時までの全国ネットの番組『まんたんミュージック』。TOKYO FMのその頃は、深夜1時から国分太一君とかキラキラ系芸能人の方がやってて、3時からは私みたいなまだ無名の人間も担当していました。本当に深夜番組らしい下品な番組で、その時に何故か人気が出て『FMステーション』っていう雑誌があったんですけど、私、人気投票の女性部門の2位とかになっちゃったんですよ、全体では赤坂泰彦さんに次ぐ6位。女性では坂上みきさんが1位で、2位が私。ずっと聞いてた大好きな中島みゆきさんが、その時は4位で天と地がひっくり返った感じで舞い上がりました」

05年に40歳で結婚して、翌年に41歳で長女を出産。44歳で長男を出産して、現在は高3の娘と高1の息子の母親でもある。

「娘は、母親の『イケメン評論家』を嫌がってます(笑い)。声も大きいので中学の時から、学校にも来ないでと言われたり(笑い)。息子の方はイケてるメンタルのイケメンで、私の仕事を『面白いじゃん』って言って、私が出るテレビとかも見てくれます。私、仕事上のNGって、ずっとなかったんですけど、家族で番組出てくださいっていう企画だけは子供が嫌がるのでお断りしてました」

地元の東京・渋谷区では中学生を相手に「シブヤ科」という授業を受け持ったり支援員を担当している。 「多様性の話とか地域における社会問題について、先生以外の人から話を聞こうという取り組みで私はLGBTQについて授業をしました。昔は女性で今は男性の方とか、男性を恋愛対象とする男性の方を呼んで体育館でトークショーやったりしました」

近くの実家に住む、母親の介護もやっている。

「実の母親が今、要介護になっちゃったので、ヘルパーさんとやりとりして、あれこれとやっています。」

ラジオパーソナリティー、イケメン評論家、主婦として子育て、介護と忙しい日々を送る。今月24日には還暦、60歳の誕生日を迎えるがパワフルさに衰えはない。

「30代の時に『ババアになるまでしゃべるわよ』って言ってたら本当にババアになっちゃった(笑い)。好きな仕事をできていて本当にありがたいです。何とか体も動くからもう少し突っ走ります。これからも、皆さんがまだ知らない新たなイケメンを発掘していきます」(終わり)

◆沖直実(おき・なおみ)1964年(昭39)、東京・渋谷区生まれ。92年にラジオニッポン「ラジオウエスト」のDJとして芸能界デビュー。04年(平16)からイケメン評論家。血液B型。

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