おむすび「風見先輩」松本怜生キザなセリフも「風見だから」書道「習字セット半紙400枚」猛練習
日刊スポーツ / 2024年10月9日 8時15分
橋本環奈が「平成ギャル」のヒロイン米田結(よねだ・ゆい)にふんし、ギャル文化と出合い、後に栄養士となり、縁、人、未来を結んでいく様を描くNHK連続テレビ小説「おむすび」。結があこがれる書道部の「風見先輩」こと、風見亮介にふんする松本怜生(れお、24)が9日、メッセージを寄せた。
朝ドラへは「他の作品とは違う」思い入れがあったという。
「今のようにスマートフォンがない時代から、朝起きて、学校に行く前にテレビで朝ドラが放送されているというのは、自分にとっては、日常の当たり前の風景の1つだったので、出演が決まってやっぱりうれしかったです」
とはいえ、朝ドラだから-と、意識するのではなく、ここまで「求められていることに一心に食らいついたという感じ」と言う。
風見亮介という役柄は「書道の腕は全国トップレベル。そこに付け加えるとすれば、優しくて、余裕があって、そして格好いい」と、とらえる。
「すごく余裕があって優しい性格ですが、ちょっと格好いいセリフが多い役柄。言い方を間違えるとポエムっぽく聞こえるというか、ナルシシストっぽく聞こえちゃうかも(笑い)」
セリフについては「風見だから、言っていても普通だよね!」と聞こえるように「うまいあんばいでセリフを発すること、その表情や声は研究しました」と明かした。
「いかに自然にこのセリフを言えるかを考え、少しキザに思えるセリフでも天然っぽく見えたり、『風見だから』と思ってもらえるように、プロデューサーさんにも相談しながら頑張りました」
松本自身、書道は「小学生の時以来」だそうで「本当にうまく書けなくて挫折しそうになりました」。書道指導の先生に学ぶため、日帰りで大阪まで練習に来ていたといい、納得できる成果が得られなければ帰宅しても励んだという。
「習字セットを買って、半紙も400枚くらい買いました。先生にいろいろ聞いてはメモをして、家に持ち帰って練習して-の繰り返しでした。全国トップレベルという設定なので、そこは一番頑張りました」
第8回放送の横断幕に字を書く場面は「一番大変でした」と振り返る。
「経験させてもらえたことが、もう本当に貴重だなと思うくらい。実際に書道をしている方の中でも、なかなか経験したことがないんじゃないかと思うようなことをさせていただいたので、自分でもよくやったなと思います」
練習の時点で、で初めて横断幕に「一致団結」と書いた際は「後半につれて足が震えてしまい、これは練習しなければいけないと思いました。大筆は家では実際に書きようがないので、形や足の運び方を家で何度もエアーで練習しましたね。本番当日は一発勝負だったので、とても新鮮でした」と振り返った。
それでも、緊張はしなかったといい、「何とかなる!」の精神で臨んだ。
「本当にあれに限っては、いくら練習しようがうまく書ける時と書けない時があるというような確率だったので、緊張していられなかったという方が正しい」
収録当日、大勢の人がいたが「視界に入らず、もう白い布しか目に入りませんでした」と没入しての演技だった。その成果か「本番当日に出来上がった横断幕が、一番うまく書けた」と言い、先生やスタッフに感謝した。
番組については「自分が好きなことに対して真っすぐに、正直に、大切に生きる。それがモットーの作品だと思います」。その精神を象徴するのが「ギャル」だととらえており、「ギャルの自分らしさ、ポジティブなところ。自分の『好き』に向かっていく姿が、朝から視聴者の方々に、勇気や前向きな気持ちを与えるような作品だと思っています」と話している。
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