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「問題発言ですよ」石破首相が衆院選での政策活動費使用を明言、国民玉木代表が怒り 党首討論

日刊スポーツ / 2024年10月9日 15時27分

石破茂首相(2024年9月30日撮影)

「これ、結構、問題発言ですよ」-石破茂首相は9日の党首討論で、使途公開が義務づけられておらず、「政治とカネ」の1つとして問題になっている政策活動費を、今回の衆院選で使うか問われ「現在認められている政策活動費を使うことはございます」と明言した。「選挙区でいろいろな事情があり厳しい戦いをしているところもある。適法の範囲内で、現在許されているものを使うことは可能性としては、否定しない」と述べた。

国民民主党の玉木雄一郎代表との討論で答えた。

玉木氏に「この選挙では1円も政策活動費は使わないということを明言してください」と問われた中での「使用明言」に、委員会室はざわついた。玉木氏は「これ、結構、問題発言ですよ。結構、大事な発言をされている」と、首相の認識を批判した。その上で「不透明なので私どもは使うのをやめた。(政策活動費を使えば)選挙では支出が必ず求められる。収入に関しても求められないものを、どうやって計上して選挙を戦うのか、支出はどこかで計上するのか」と、たたみかけた。

すると石破首相は「法律に許された範囲内で使うということ」という答弁に終始。「だれに支出した、ということを公開するのですね」と突っ込まれても「現在、法律で許されている範囲内で適法適切に使う。お金で政治をねじ曲げることは一切考えていない」と言い張った。

玉木氏は「何に使ったか、だれに渡したか分からないお金を使って選挙をしたら、選挙自体がゆがむ。すべて公開されたお金で、入りも出も示すという公平なルールで各党が戦うから、選挙の公正性が担保される」と強調。「幹事長に年間10億渡されるともいわれる政策活動費を、総理自身が、公開義務のかかっていない政策活動費を使うと、明言された。これで選挙の公正さを担保できるのか」と怒りをにじませた。

玉木氏はさらに「百歩ゆずって合法ではあるが、でも、自民党がこれだけのことをしておいて、政治の透明性、公平性が問われている中、公開義務のかかっていない何十億のお金を使ってまもなく始まる選挙を戦うのか」とも指摘。「やめましょう。うちは(お金は)ないけど、自民党はお金があるじゃないですか。身を律しましょう。公開義務のかかっていないお金は一切使わず、この選挙をお互い堂々と戦う。そして新しい議席の中で新しい政治をつくっていくと明言してください」と主張した。

これに対し、石破首相は「問題意識は同じ」とした上で「自民党は何でもやるのか、という指摘を浴びることがないよう、お金の使い方は心して臨みたい」と述べるにとどめ、最後まで使用を否定しなかった。

衆院選は自民党派閥の裏金事件なと「政治とカネ」が大きな争点になる中、批判が根強い政策活動費の使用を首相が明言したことには、批判が強まる可能性もある。野党だけでなく、自民党と連立与党を組む公明党も政策活動費の廃止を主張している。

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