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村上春樹氏受賞ならず ノーベル文学賞発表 韓国の女性作家、韓江氏アジア人女性初受賞

日刊スポーツ / 2024年10月10日 20時6分

村上春樹氏(2024年撮影)

ノーベル文学賞が10日、スウェーデン・ストックホルムで発表され、韓国の女性作家、韓江(ハン・ガン)氏が受賞した。

韓国人の文学賞受賞は初めてで、アジア人女性としても初。日本人作家の村上春樹氏(75)の受賞はならなかった。

村上氏は2006年にノーベル文学賞の指標の1つといわれるチェコの文学賞「フランツ・カフカ賞」を受賞。以来、ノーベル賞候補に毎年名前を挙げられており、今年の受賞者を予想する英ブックメーカーの賭け率でも上位に入っていた。川端康成(1968年)、大江健三郎(1994年)の両氏に続く3人目の日本人受賞は、またもお預けとなった。

◆村上春樹(むらかみ・はるき)1949年(昭24)1月12日、京都市生まれ。早大卒。79年にデビュー作「風の歌を聴け」で「群像新人賞」を受賞。87年「ノルウェイの森」が大ベストセラーに。地下鉄サリン事件の被害者たちに聞いたノンフィクション「アンダーグラウンド」(97年)もある。ほかの代表作に「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」「1Q84」など。海外の賞も多数受賞している。23年4月には6年ぶりの長編小説「街とその不確かな壁」を発表。村上作品は海外でも人気が高く、50カ国以上で翻訳出版されている。

◆ノーベル文学賞 ダイナマイトを発明したアルフレド・ノーベル(スウェーデン)の遺言に基づき1901年に設置されたノーベル賞の文学部門。スウェーデン・アカデミーが各国の大学教授や過去の受賞者らから推薦を受け、最終候補5人まで絞られる。候補者名は50年間非公開。歴代受賞者にはヘッセ、チャーチル、ヘミングウェー、スタインベック、カミュら世界的作家が名を連ねる。日本人では過去に川端康成(68年)、大江健三郎(94年)の両氏が受賞。2017年には英国人で長崎市出身のカズオ・イシグロ氏が受賞している。異色の例では2016年に米シンガー・ソングライターのボブ・ディランが選ばれている。

<過去の主なノーベル文学賞受賞者(敬称略)>

▼1968年 川端康成

▼1994年 大江健三郎

▼2014年 パトリック・モディアノ(フランスの作家)

▼15年 スベトラーナ・アレクシエービッチ(ベラルーシの女性作家兼ジャーナリスト)

▼16年 ボブ・ディラン(米国のシンガー・ソングライター)

▼17年 カズオ・イシグロ(英国の作家)

▼18年 オルガ・トカルチュク(ポーランドの女性作家)

▼19年 ペーター・ハントケ(オーストリアの作家・劇作家)

▼20年 ルイーズ・グリュック(米国の女性詩人)

▼21年 アブドゥルラザク・グルナ(タンザニア出身の作家)

▼22年 アニー・エルノー(フランスの女性作家)

▼23年 ヨン・フォッセ(ノルウェーの劇作家)

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