妻夫木聡「こっちは上がるけどこっちは痛い」四十肩に加え覚えられなくなってきた
日刊スポーツ / 2024年10月10日 18時54分
妻夫木聡(43)が10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「本心」(石井裕也監督、11月8日公開)完成披露上映会で、四十肩に苦しんでいると告白した。
「本心」は作家・平野啓一郎氏の同名小説の映画化作品。今からさらにデジタル化が進み、リアルとバーチャルの境界が曖昧になった少し先の将来が舞台。主演の池松壮亮(34)演じる石川朔也が、田中裕子(69)演じる母秋子が亡くなったことで、母の本心を知りたいと思うようになる。そして、仮想空間上に任意の人間を作る「VF(バーチャル・フィギュア)」を知り、母のVFの制作を依頼する。その開発者の野崎を、妻夫木は演じた。
妻夫木は、自身の本心について聞かれると「40歳を超えて、あまり覚えられなくなってきたような気がしますね」と加齢に伴う衰えを告白。さらに「本心か、分からないんですけど…四十肩なんですよ。あまり、おおっぴらにすると…やっぱり年なんだなと思われるかも知れないんですけど、こっち(右肩)は上がるんですよ、でも、こっちだと、あっ、痛たたっ…となる。40歳を超えたら、皆さんも経験しますよ。気を付けてください」と言い、笑った。
この日は、三吉彩花(28)水上恒司(25)、脚本も手がけた石井裕也監督(41)も登壇した。
◆「本心」 工場で働く石川朔也(池松壮亮)は、同居する母秋子(田中裕子)から仕事中に電話が入り「帰ったら大切な話をしたい」と告げられる。帰宅を急ぐ途中、母が豪雨で氾濫する川べりに立っているのを目撃し、助けようと飛び込むも重傷を負って1年もの間、昏睡(こんすい)状態に…。目が覚めた時、母は亡くなっていた上、生前「自由死」を選択していたと聞かされる。ロボット化の波で勤務先も閉鎖し、幼なじみの岸谷(水上恒司)の紹介で、カメラが搭載されたゴーグルを装着し、現実の分身として依頼主の代わりに行動する仕事「リアル・アバター」を始める。
そんな中、朔也は仮想空間上に任意の人間を作る「VF(バーチャル・フィギュア)」を知る。「母は何を伝えたかったのか? どうして死を望んでいたのか?」などと整理がつかない思いを解消したく、なけなしの貯金を費やして開発者の野崎(妻夫木聡)に「母を作ってほしい」と依頼。「自分が知らない母の一面があったのではないか?」と、手掛かりを求めて、母の親友だったという三好(三吉彩花)に接触。彼女が台風被害で避難所生活中だと知り「ウチに来ませんか」と手を差しのばし、三好、VFの母という奇妙な共同生活がスタートする。
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