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二階俊博氏の地元では三男VS世耕弘成氏 失言辞任の桜田義孝元五輪相も政界去る/主な引退議員

日刊スポーツ / 2024年10月11日 7時0分

自民党の二階俊博元幹事長(2023年撮影)

衆議院は9日の本会議で解散され、失職した多くの議員たちが地元に戻り、衆院選(27日投開票)の準備に入った。15日の公示を前に、すでに事実上の選挙戦に突入している。

一方、今回の解散を受けて、大物を含む与野党の多くの議員たちが政治の表舞台を去った。

自民党の二階俊博元幹事長(85)は、派閥裏金事件で元会計責任者が有罪判決を受けた旧二階派の会長。党の処分が出る前に衆院選不出馬を表明し、処分の対象にならなかった。第2次安倍政権と菅政権で5年あまり、「1強幹事長と」して、党内外ににらみをきかせ続けた。

1983年の初当選以来、40年以上の国会議員生活を終えた二階氏は9日の本会議後、「大変恵まれた環境の中で、多くのみなさんのお世話になった」と報道陣に語った。二階氏の最側近で知られた林幹雄元幹事長代理(77)も引退する。

二階氏の地元、和歌山では今回から選挙区が3から2に減り、和歌山新2区に二階氏の三男で元秘書の二階伸康氏(46)が立候補を予定している。ただ、裏金事件で自民党を離党した旧安倍派幹部の世耕弘成参院議員(61)が、かねてうわさされていた同区への無所属での出馬を表明。自民党の実力者だった二階氏の息子と旧安倍派幹部がぶつかる、熾烈(しれつ)な保守分裂選挙が予想され、「二階王国」には今回の衆院選も関心が注がれることになる。

立憲民主党では、菅直人元首相(77)も引退する。昨年11月、次期衆院選不出馬を表明し、松下玲子前武蔵野市長を地盤の東京18区の後継に指名した。自社さきがけ政権では厚相として薬害エイズ事件で国の責任を認め、患者に謝罪した。また民主党政権の首相時代、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故が発生した際には、東電に対する首相としての対応が強い批判を浴びた。10月8日の会見ではこの時の対応について「間違っていなかったと思う。事態を把握して対応を取る上で、非常に効果的だった」と振り返った。不出馬の理由は「年齢の問題。もう77歳だ」と述べた。

無所属でも小選挙区で当選を重ね、「無敗の男」と呼ばれた立憲民主党の中村喜四郎衆院議員(75)も、衆院選に出馬しない。地盤の茨城7区には茨城県議の長男、中村勇太氏(37)が無所属で立候補する。

その他の主な引退議員は次の通り。

【自民党】

◆桜田義孝元五輪相(74=比例南関東)五輪相時代、同僚議員の会合で「復興以上に必要なのは議員」と発言し、更迭された。後任をめぐり公募に応募した長男は、選ばれなかった。

◆根本匠元厚労相(73=福島2区)

【公明党】

◆北側一雄元副代表(71=大阪16区)

◆高木陽介前政調会長(64=比例東京)

【立憲民主党】

◆中川正春元文科相(74=比例東海)

【共産党】

◆穀田恵二国対委員長(77=比例近畿)国対委員長を27年務め、与野党に幅広い人脈を持っていた。

【無所属】

◆塩谷立元文科相(74=比例東海)旧安倍派座長として、派閥裏金事件で離党勧告処分となり、不服申し立ても認められず今年4月に離党。当時、岸田文雄首相への恨み節も口にした。

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