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「日本海縦貫線100年展」“北陸本線、信越本線、羽越本線、奥羽本線”歴史や役割を4章で紹介

日刊スポーツ / 2024年10月12日 11時14分

12日から鉄道博物館で始まる企画展「日本海縦貫線100年展示」

鉄道博物館(さいたま市)の企画展「日本海縦貫線100年展~知られざる大動脈~」が、12日から開催される。その内覧会が11日、行われた。

北陸新幹線が敦賀駅(福井県敦賀市)まで延伸された今年は、日本海側に鉄道が通じて140年となる。羽越本線が全通し、関西から日本海沿いに青森まで結ぶ「日本海縦貫線」が形成されて100年に当たる。北陸本線、信越本線、羽越本線、奥羽本線とそれぞれが異なる目的で建設された鉄道が、一体化することで昔も今も機能している。東海道本線や東北本線と並ぶ、日本列島の大動脈が成長してきた歴史、果たした役割について、4章に分けて紹介している。

実は大阪から青森まで、太平洋側の鉄道だと約1300キロ。日本海縦貫線なら約1050キロと実は短い。

戦前、この鉄道は朝鮮半島、中国東北部、ロシア、さらにその先にヨーロッパ大陸を見越した大事な路線だった。敦賀と新潟には開港場(国際貿易港)もあり、横浜や神戸だけでなく、こちらも人と物の流れの重要拠点だった。当然、飛行機や自動車などない時代。江戸時代には北前船という交易船もあったが、海が荒れては動けない。鉄道がその役割を一手に引き受けた。

戦後になっても穀倉地帯から農作物を首都圏、関西圏に運んだり、観光、ビジネスの足にもなった。地盤や海岸までせり出した山地との兼ね合いで工事が難航したため、電化や複線化に手間取った。東海道山陽新幹線や東北新幹線にスピード競争では先を越された。寝台特急の「日本海」や「トワイライトエクスプレス」、大阪と青森を結んだ特急「白鳥」も廃止された。

2011年(平23)3月の東日本大震災では日本海側を通って、盛岡や郡山に石油などの物資を運んだ。物資輸送などで被災地を救った。今でも札幌から日本海回りで福岡へとジャガイモや玉ネギを運ぶ貨物列車もある。大事な路線であることが改めて認識できる。

この展覧会は来年1月27日まで。鉄道博物館の入館料=前売り一般1500円(当日1600円)小・中・高校生500円(同600円)、3歳以上の未就学児200円(同300円)で観覧できる。

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