NHK朝ドラ「おむすび」出演の田村芽実はギャル経験なし、難関オーディション突破の秘策明かす
日刊スポーツ / 2024年10月13日 6時0分
歌手、女優の田村芽実(25)が、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「おむすび」に「リサポン」役で出演。昨年に行われたオーディションや、ドラマの見どころについて語った。【高橋洋平】
◇ ◇ ◇
田村は主人公の米田結(よねだ・ゆい)を演じる橋本環奈(25)と共演中。高校のクラスメートでありながら、隠れギャルの「リサポン」こと柚木理沙を熱演している。田村にとっては「朝ドラ」は23年前期の「らんまん」以来、2度目の出演となる。
「オーディションの話を頂いて、もうこれは『受ける』一択でした。ギャルと自分の共通点はあまり見つかりませんでしたが、どんな役でも朝ドラに出たいって気持ちが強かったので。またそれがギャルじゃない役でも受けていましたし、高校生じゃなくても受けていました。どんな役でも挑んでいたと思います」
難関のオーディションには決死の覚悟で臨んでいた。田村には秘策があった。
「実は私、オーディションのために染めていったんですよ、金髪に。オーディション会場でもそういった方は周りにもいなかったので、この作品にかける思いが伝わったのかな? と思います。また、外側の部分から入ったら、心持ちの部分も変わるかなっていうところもありました。私自身、ギャルマインドというものもよく分からなかったし、周りにギャルの友達もいなかったので。せめて、見た目はギャルになろうと思いました」
黒髪から金髪になることで、より「本物」に近づいた。
「やっぱり髪の毛1つとっても、黒髪の時と金髪の時って全然気持ちが違ったんですよ。金髪の時ってすごくポジティブ思考になります。『なんとかなるさ』って。たぶん、常に視界に入る色が明るいからだと思うんですよね。やっぱりそれってすごく大事だなと思いました」
8日放送の第7話では普通の清楚(せいそ)な高校生からヤマンバ風のギャルに変身。ネイル、カラフルなトップス、ヘソ出しジーンズなど、ギャル装備の総動員で雰囲気を一変させてみせた。
「外側から変化させるって大事なことだと感じています。よく『大切なのは中身』だと言いますが…。確かにそうですが、外側を変えることで中身も変わっていく実感があるんです。それこそ髪を明るくすることとか、服装を明るくすることとか、ネイルをかわいくすることで気持ちが明るくなるんですよ」
田村自身、中高時代は「スマイレージ」(後にアンジュルム)でアイドル活動をしており、ギャルとは無縁だったという。
「全くのギャル経験なしの生活でした。ギャルと交流もなかったので、当時は気持ちも分かりませんでした。中学生の時はすでに芸能界にいたので、目立ったことをすると逆に大変で、校則はしっかり守っていました。真面目な性格だったので、クラスの派手な友達が何で先生に怒られるのに校則をわざわざ破ろうとするのだろうと思ってました」
舞台が福岡ということもあり、博多弁を駆使している。田村は生まれも育ちも群馬だが、苦労はなかったという。
「博多弁の知り合いもいたりして、あんまり気にはならなかったです。博多弁ってちょっと標準語に近い部分もあるので、イントネーションの全部が変化するというよりも、少しだけ語尾に変化がある感じでした。そんなに苦労はしませんでした」
リサポンは学校で普通の学生で、放課後はギャル。いわゆる「隠れギャル」としての二面性を持っている。
「リサポンは結構難しくて。演じ分けがあるけど、だからといって全く別の人間ではないので、そこがすごく難しいです。本当はずっとギャルでいたいんだけれども、普段ギャルでいるためにも学校ではいい子でいるんだろうなとか。リサポンは実際に成績もいいという設定なんです。好きなことをさせてもらうために、先生に目を付けられないようにしているのかなと。私が実際アイドル時代にそんな感じだったので。そこはちょっと通ずる部分があると思います」
実際に与えられた台本を読んだ感想を語った。
「朝ドラじゃない感じがして。これが朝ドラになるという想像が全くつきませんでした。撮影中も、スタジオはギャルだらけなので、朝ドラに参加しているという感覚があまりなく…。朝の時間帯に放送されて、やっと朝ドラに参加できたんだな、と実感しました」
共演の橋本とはお互いを「かんちゃん」「めいめい」と呼び合う関係だという。
「かんちゃんは、本当にタフで。忙しいのに誰よりも元気なんですよ。体力が桁違いで、人の3倍ぐらいあるんじゃないかなと。そして、とても優しくてみんなに気を配ってくれる。自分の仕事に対しては厳しくて責任感が強く、真面目な方なんだなという印象もあります。また、人を立場などで判断せずに、さっぱりとした気持ちのいい方です」
改めて「おむすび」の見どころを語った。
「私達の演じるギャルが、本当に一生懸命、自由に青春を楽しむ姿の中に、私たち大人がもう忘れて置いてきてしまった何かがある気がしていて。『おむすび』はそれを思い出させてくれるのではないかと感じています」
◆田村芽実(たむら・めいみ)1998年(平10)10月30日生まれ、群馬・伊勢崎市出身。2011年、スマイレージ(後にアンジュルム)の中心メンバーとしてデビュー。16年に卒業後、ミュージカル女優へ。11月10日には「かえってきたアイドルめいめい~一夜限りのスペシャルコンサート~」の昼夜2回公演を東京・イイノホールで開催する。来年1月31日開幕のミュージカル「SIX」にアン・ブーリン役、同4月27日開幕のミュージカル「キンキーブーツ」ローレン役で出演。
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