原発不明がんの山田五郎氏、公表後初の公の場 伊集院光「知識をずっと教えてくれないと困る」

「種田山頭火賞」授賞式に出席した選考委員の山田五郎さん

原発不明がんで闘病中であることを公表した評論家山田五郎さん（65）が15日、都内で、選考委員を務める「種田山頭火賞」授賞式に出席した。

山田さんは10月上旬、YouTubeチャンネルでがんを公表した。公表後、報道陣の前に初めて登場した。

同賞は、信念を貫いて生きた俳人種田山頭火の生きざまをほうふつとさせる人物に贈られる賞で、第7回の今回は伊集院光が受賞し、選考委員の中江有里も出席した。

山田さんは選出の理由について「伊集院さんはひょうひょうとしている。芸能界という世俗中の世俗の中にいながら、しがらみにとらわれることなく、ずっと変わらず、同じスタンスでひょうひょうと生きている。胸を張って受賞していただきたい」と話した。

伊集院とは長い付き合いで、自宅も近いとし「山頭火！」と声をかけたり、会場を後にする時には、手を挙げて伊集院にあいさつするなどしていた。

伊集院は「選んでいただいてありがとうございます。山頭火をきちんとした研究をしたりしているわけではないんですけど、ひとり旅に持ち歩いて読むことが多い。僕は性格的な問題もあって普通に孤独なので、山頭火みたいな孤高とは違うんですが、もしかしたら孤高なんじゃないかって勘違いできます。自信を持って生きていきます」と喜んだ。

終了後、取材に応じた伊集院は、山田さんの様子について「相変わらずの山田さん。すべてのことに前向きでした。山田さんの持っている知識は山田さんしか知らないことが多い。絵画、おしりの形、なぜか隠しているおいしいお店、山田さんと話すとキリがない。ずーっと教えてくれないと困りますから、元気を取り戻してくださいねというお話をしました」とした。

山田さんは、YouTubeチャンネル「山田五郎　オトナの教養講座」で原発不明がんを公表、がんが骨に転移し圧迫骨折を起こしたことや、抗がん剤治療を行うことなどを明かした。