高市早苗氏が超厳戒の衆院選応援演説「総裁選戦えと言ってくれた」無所属元職への支持訴える
日刊スポーツ / 2024年10月17日 15時20分
9月の自民党総裁選で石破茂首相(67)に決選投票で敗れた高市早苗・前経済安保相(63)が、衆院選(27日投開票)に立候補している同党系候補の応援に奔走している。
自身も奈良2区の候補者だが、全国から応援要請が相次いでているとされ、前日16日は派閥裏金事件をめぐり、自民党の公認を得られなかった無所属候補の応援に入った。17日は、同党への復党が認められた上で、東京9区(練馬区の一部など)に無所属で出馬した菅原一秀・元経産相(62)の応援で東京都練馬区で街頭演説した。
菅原氏は選挙区内で香典を配ったなどとして公選法違反罪に問われ、罰金40万円、公民権停止3年の略式命令を受けたが、今年7月に公民権を回復している。
マイクを握った高市氏は、自身が出馬した自民党総裁選を振り返り「当初は泡沫(ほうまつ)候補と言われ、推薦人もなかなか集まってくれるのか分からず、自分でもいろいろ悩んだが、菅原さんは何度も電話をくれ『みんな高市さんを応援しているので頑張って戦え』と言ってくれた。総裁選の期間中も電話をくれた」と述べ、2人の結びつきの強さに触れた。
その上で「私は今、党内ではヒラですが、もし当選できたら、党内で経済政策について声を上げていきたい」と述べ、衆院選を勝利して再び議席を得たあかつきには、自民党内で経済政策についての提言を行うことにも意欲を示した。
総裁選で、当初の劣勢予想を覆して多くの支持を集めた高市氏にとって、将来的な「ポスト石破」を目指すには、自身の党内基盤のさらなる強化が必要になる。そのためには「仲間」を増やすことが不可欠。高市氏には、裏金問題を受けて、公認はされたものの比例重複が認められなかった候補者からの応援要請も多く、積極的に応じているとみられる。
この日は、人気の高市氏が応援に入るということもあり、演説会場となった私鉄の駅前には大勢の聴衆が集まった。聴衆や報道陣には手荷物検査が行われ、演説場所の周囲には防弾のための黒い壁が多く立てられるなど、超厳戒態勢下で行われた。
東京9区には立憲民主党前職の山岸一生氏(43)、日本維新の会新人の大河内茂太氏(53)、みんなでつくる党新人の大津綾香氏(31)も立候補している。
高市氏はこの後、派閥裏金事件を受けて自民党の公認を得られなかった萩生田光一・元政調会長の地元、東京24区にも入り、支持を訴えた。
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