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西田敏行さん突然の訃報 釣りバカ日誌、もしもピアノが弾けたなら、ドクターX…最後まで表舞台に

日刊スポーツ / 2024年10月18日 5時30分

癒やしの表情を浮かべる西田敏行さん(2011年5月撮影)

俳優の西田敏行(にしだ・としゆき、本名同じ)さんが、亡くなった。17日、都内の自宅で倒れているところが発見された。76歳。福島県出身。

映画「釣りバカ日誌」シリーズなど数多くの作品に出演し、主演ドラマ「池中玄太80キロ」の主題歌「もしもピアノが弾けたなら」で、NHK紅白歌合戦にも出場するなど、マルチに活躍した。近年は体調不良も続いていたが、今月8日には、都内で行われた映画「劇場版ドクターX FINAL」の完成報告会見で元気な姿を見せるなど、突然の訃報に驚きと悲しみが広がっている。

   ◇   ◇   ◇

予期せぬ別れとなった。捜査関係者によると、17日午後0時20分ごろ、119番があったといい、ベッドで冷たくなっている状態で、その場で死亡が確認された。所属事務所によると、西田さんはこの日も仕事の予定があったため、付き人が自宅を訪ねたところだったという。事務所関係者は「心臓の持病があったが、普通に日常生活を送っていた」といい、詳しい状況についてスタッフも「こちらでも把握できておらず、確認中です」と伝えた。

愛嬌(あいきょう)がある顔立ちと人情味あふれる演技で、どの作品にも圧倒的な存在感を放った。1967年(昭42)のドラマ「渥美清の泣いてたまるか」で俳優デビュー。71年の主演舞台「写楽考」で脚光を浴び、78年「西遊記」、80年「池中玄太80キロ」などのドラマで注目を集めた。代表作となった映画「釣りバカ日誌」シリーズは、西田さん演じるハマちゃんと、三國連太郎さん演じるスーさんの軽妙な掛け合いから生まれる珍道中が人気を集め、88~09年まで、22作続く大ヒットシリーズとなった。

歌手としては、「池中玄太-」の第2シリーズの主題歌だった「もしもピアノが弾けたなら」(81年)が大ヒット。NHK紅白歌合戦にも4回出場した。01年からは、バラエティー番組「探偵! ナイトスクープ」の2代目局長に就任。同番組に出演し、吉本興業の闇営業問題で謹慎となったスリムクラブ真栄田賢(48)に、批判を覚悟の上で情状酌量の思いを語るなど人情家で知られた。

03年に急性心筋梗塞(こうそく)で倒れ、一命を取り留めた。病気を機に、1日100本近く吸っていたたばこを辞め、仕事に復帰。16年には自宅ベッドから転落し「頸椎(けいつい)亜脱臼」と診断され、腰椎の一部を頸椎に移植する手術を受けた。胆のう炎を発症し、胆のう摘出手術も受けるなど、体調に不安を抱えた時期もあった。

亡くなる9日前に出席した「劇場版ドクターX」の会見でも、登場から終了まで椅子に座っていたが、トーク時にはジョークで笑いを誘い、フォトセッションでは“Xポーズ”で写真に納まった。米倉涼子(49)演じる主人公、大門未知子と対峙(たいじ)する、東帝大学病院元院長の蛭間重勝を演じた。シリーズ終了について「蛭間重勝という役と、これでサヨナラするのかなと思うと…ちょっと寂しい。終わるのが嫌だな」と涙声で吐露。最後まで表舞台に立ち、芸道を走り続けた。

○…森繁久弥さんの代表作だったミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」で後任を担うなど、舞台でも活躍した。94年4月、96年7、8月、98年8、9月、01年5、6月に帝国劇場や大阪・梅田コマ劇場(当時)での上演で主演した。20世紀初めを舞台に、貧しいが働き者で、妻子を深く愛するユダヤ人酪農家テヴィエ役を好演した。

◆西田敏行(にしだ・としゆき)本名同じ。1947年(昭22)11月4日、福島県郡山市生まれ。明大中野高から明大農学部へ進んだが1日で中退し日本演技アカデミーへ。青年座養成所に入り、71年「写楽考」の主役に抜てきされる。73年、NHK「北の家族」で人気俳優に。NHK大河ドラマは「翔ぶが如く」「八代将軍吉宗」「葵 徳川三代」で3度主演で最多タイ。NHK紅白歌合戦には歌手として4度出場し、90年には白組司会も兼務した。映画「敦煌(とんこう)」「学校」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を2度受賞。08年紫綬褒章。18年旭日小綬章。168センチ、血液型B。

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