人情味あふれる“泣きの局長”西田敏行さん「探偵！ナイトスクープ」約19年「追悼テロップ」予定

「探偵！ナイトスクープ」で笑顔を見せる局長時代の西田敏行さん（2014年撮影）

俳優としての存在感が際立った西田さんは、大阪・ABCテレビの名物番組「探偵！ナイトスクープ」（金曜午後11時17分＝関西地区）で、上岡龍太郎さんの後任として01年に2代目局長に就き、約19年も務めた。

福島出身、東京を拠点にしながらも熱烈虎党で同番組ファンだった。西田さんは生前「上岡局長の大人の乾いた笑い」が好きだったと言い、自身が局長に就くと「スタッフや探偵の熱意が感動に変わって、泣いてしまって、乾いた笑いとぬれた感性を、ちょうど半々にして進めたい」。

キレ味の上岡局長から一変し、人情味あふれる“泣きの局長”だった。依頼に感動編が増えると「乾いた笑いをきかせる方に修正しないと、コンセプトが薄らぐ」として19年に退き、3代目を松本人志に託した。

ABCテレビでは、18日の放送で「追悼テロップを入れる予定」とコメント。「探偵」の間寛平は私生活でも会食し「年は2歳しか変わりませんが、人間としての器が大き過ぎて、大先輩。本当にありがとうございました」と思いを寄せた。