三原じゅん子氏vs辻元清美氏“女の戦い”政見放送の比例代表は女性議員が前面アピール

第50回衆院選

衆院選（27日投開票）の政見放送が17日から、NHKなどで放送されている。比例代表の政見放送では、各党とも、女性議員の出演が目立つ内容となった。

自民党は石破茂首相に加え、こども政策担当相として初入閣した三原じゅん子参院議員が出演した。三原氏は白いスーツ姿で「内閣府特命担当大臣の三原じゅん子です」と自己紹介。石破首相から「この度の内閣では、三原さんに、子ども政策、少子化対策を担う、特命担当大臣をお願いしました」と話題を振られると「子育て奮闘中の方々、これから家庭を持ちたいと考えている方々の声をどんどん聞いて、子どもが真ん中の社会を実現したいと思います」と意欲を示した。また、過去に子宮頸（けい）がんを経験したことも念頭に「あの時の不安、闘病が和田氏の政治家の原点です。これからも、国民の皆様のあらゆる不安にしっかりよりそっていきます」と語った。女性の社会進出の話題では、石破首相から「三原さんの活躍も大変頼もしく思っております」と称讃され、笑顔で頭を下げながら「身が引き締まります」と応じた。

立憲民主党は野田佳彦代表と辻元清美代表代行が登場。辻元氏は薄いパープルのジャケット姿で「まさに裏金隠し解散ですよね」「裏金議員の大半が公認になった。本当にこんなこと、納得できないと思うんですよね」と、早期解散した石破内閣の姿勢を批判した。三原氏が担当する子ども政策の場面では、「立憲民主党は一貫してチルドレンファーストをかかげてまいりました」と主張した。さらに「実は私も、奨学金の返済に苦しみました」と身の上話をすると、野田氏も「私も学生時代はバイトばかりしなければいけなかった」と回想。辻元氏は「やっぱりそうですか。こういう部分が、親の政治資金を引き継いで議員になっている自民党の世襲議員には、なかなかわからないと思うんですよね」としみじみ話し、野田氏の「全くわからないでしょうね」との同調に「ですね！」と相槌を打った。

国民民主党も玉木雄一郎代表と参院国対委員長の伊藤孝恵参院議員が、裏金議員を追及。共産党は山添拓参院議員と吉良佳子参院議員、社民党は福島瑞穂党首と大椿裕子副党首、日本保守党は百田尚樹代表と有本香事務総長が出演するなど、比例は女性が登場する政見放送が多くなっている。

。日本維新の会は馬場伸幸代表と音喜多駿政調会長、公明党は石井啓一代表、れいわ新選組は山本太郎代表、参政党は神谷宗幣代表が出演している。