ピーコさん死去、79歳「ファッションチェック」辛口ながらも温かみのあるコメントで人気

ピーコさん（2016年撮影）

タレントでファッション評論家のピーコさん（本名杉浦克昭＝すぎうら・かつあき）が9月3日、敗血症による多臓器不全のため神奈川県の病院で死去していたことが20日、分かった。79歳だった。葬儀は近親者で行った。

テレビのワイドショーなどにコメンテーターとして数多く出演。有名人や街角の人々の服装にアドバイスを送る「ファッションチェック」が話題となり、辛口ながらも温かみのあるコメントで人気を集めた。

89年には左目にがんが見つかり摘出手術を受けた。その際に「どうやって残った寿命を生きていこうか」と、死と向き合った。「45年間は、自分のことだけ考えて生きてきた。でもね、病気で本当にたくさんの友人に支えられてきた。これからは、相手が嫌でも必要なときに助けてあげられる友人でいたい、人の役に立つことをしていきたいの。でも、難しいわね。何をすれば役に立つのか分からないから」といい、手始めに落ち込んでいたときに慰められた歌とトークでコンサートを開いたという。

近年は認知症の症状に悩まされるなどして芸能活動を休業、事務所を閉鎖。施設に入居していると報じられていた。」

◆ピーコ（本名・杉浦克昭＝すぎうら・かつあき）　1945年（昭20）1月18日生まれ、神奈川県出身。横浜市内の公立高校を卒業して、サラリーマン生活を送っていたが、77年にTBSラジオ「夜はともだち」で一卵性双生児の弟（孝昭）と芸能講座を担当して“おすぎとピーコ”で人気者になる。その後ピーコがファッション評論家、おすぎが映画評論家として別々の活動をする。ピーコは94年にシャンソン歌手としもてデビューした。