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維新「不敗神話」崩壊の危機に直面 吉村洋文共同代表奔走 公明党に「宣戦布告」で激戦

日刊スポーツ / 2024年10月22日 19時31分

大阪・なんばで第一声を上げた日本維新の会の共同代表の大阪府吉村洋文知事(撮影・松浦隆司)

大阪を本拠地とする日本維新の会が、「不敗神話」の崩壊の危機に直面している。

維新は21年の前回選で、大阪府内では公明のいる4選挙区を除く15選挙区で全勝。今回、公明とすみ分けてきた大阪の4選挙区にも対抗馬を擁立し、公明とガチ対決する。大阪の「完全制覇」をもくろむが、前兵庫県知事の疑惑告発文書問題や万博など悪材料が重なり、逆風が吹く。日本維新の会の共同代表の大阪府吉村洋文知事(49)は大阪を中心に駆け回っている。

   ◇   ◇   ◇

吉村氏は22日、危機感を漂わせて大阪府内の街頭に繰り出した。大阪北部の接戦や苦戦の選挙区を街宣車に乗りながら街宣活動した。「吉村さん~」。かつての熱狂はない。地道に街から街を回る、“ぐるぐる街宣”だ。

「裏金政治をぎゃふんと言わせよう」。15日朝、吉村氏は維新の聖地でもある大阪・なんばの高島屋前でマイクを握ったが、足を止める人は少なく、維新スタッフは「これまでなら吉村さんが街宣すると、大勢の聴衆で埋め尽くされた」と危機感を募らせた。

前回選では維新は大阪府内全19の小選挙区のうち、公認候補を擁立した15選挙区で自民に全勝した。今回、公明党とすみ分けてきた大阪の4選挙区にも対抗馬を擁立し、公明の牙城に挑む。維新の「宣戦布告」に対し、「常勝関西」と言われる強固な地盤を武器にする公明は徹底抗戦の構えだ。

大阪19選挙区の「完全制覇」をもくろむが、前回とは風向きが異なる。維新が旗振り役となる大阪・関西万博の追加負担が問題となり、維新が推薦した斎藤元彦前兵庫県知事の疑惑告発文書問題では、責任追及が後手に回り、批判を呼んだ。

共同通信の終盤の情勢調査では大阪の19選挙区の大半で維新がリードするが、5選挙区は激しく競り合っている。立憲民主党も交えて火花を散らす激戦区もある。

自民、公明両党は維新の大阪で支持層の切り崩しへ攻勢を強める。石破茂首相(自民総裁)は20日、大阪、堺両市などで公明の山口那津男前代表と並んで街頭演説し「責任ある政治をするのは自民、公明だ」と力を込めた。自民党は、小選挙区の議席奪還を目指し、党幹部を相次ぎ投入している。22日には、三原じゅん子こども政策担当大臣が激戦区の大阪7区に入り、街頭演説。裏金問題に触れ「必ず自民党を立て直す」と声を張り上げた。

盤石だったはずの大阪府内で維新が苦戦している。【松浦隆司】

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