【将棋】西山朋佳女流３冠が白玲戦防衛「心より…」福間香奈女流５冠の２戦連続不戦敗を気づかう

西山朋佳女流3冠（左）と里見香奈女流5冠（2022年10月撮影）

将棋の西山朋佳女流3冠（白玲・女王・女流王将＝29）が27日までにX（旧ツイッター）を更新。26日に開催予定だったヒューリック杯第4期白玲戦7番勝負第6局で、挑戦者の福間香奈女流5冠（32、旧姓・里見、清麗・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花）を体調不良による不戦敗で下し、4勝2敗で防衛したことについて言及した。

「報道にありました通り、白玲戦が防衛という形になりました。福間女流五冠のご体調におかれましては、心よりお見舞い申し上げます」と書き出した。続けて「そして主催いただいておりますヒューリック株式会社様はじめ、BSフジ様、グランドニッコー東京台場様、指宿白水館様、ふふ奈良様、ホテル日航金沢様、ザ・ゲートホテル京都高瀬川様、札幌ビューホテル　大通公園様、浅草ビューホテル様、関係の皆様には開催にあたりましてご尽力賜りましたこと、心より感謝申し上げます」とつづった。

妊娠中の福間の体調を考慮して、今シリーズでは椅子に座っての対局が行われた。「今回は椅子対局ということでしたが、第一局の際に使わせていただいた椅子を全ての対局場でご用意くださり、机との距離なども測るなど細やかなところまでお心配りいただき、快適な環境で対局させていただきました。重ねて感謝申し上げます。また、本日含めそれぞれの対局場にお集まりいただきました皆様、本当にありがとうございました」と締めくくった。

西山は現在、棋士編入試験に挑戦中。上野裕寿四段（21）との第3局は11月8日に大阪市「関西将棋会館」で行う。

上野は昨年10月にデビューしたばかり。1年前の新人王戦3番勝負で藤本渚四段（当時）を2勝1敗で下し、デビュー3戦目にして公式戦初優勝を果たした。今年も13、14日に開催された加古川青流戦決勝3番勝負で岡部怜央四段に連勝して優勝。デビュー1年にして早くも若手限定戦を2回制している。

女性として初めて棋士を目指す西山は、現在1勝1敗。第1局は9月10日（東京・千駄ケ谷「将棋会館」）で高橋佑二郎四段（25）を下した。10月2日に同所で行われた第2局は山川泰熙四段に敗れた。実績の上では第3局の上野が、最大の敵と言えそうだ。

試験は1カ月に1回、新人5人と対戦して3勝すれば合格する。第4局の宮嶋健太四段戦、第5局の柵木幹太四段戦の日程は後日発表される。