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【衆院選】萩生田光一氏は辛勝「やっぱり、萩生田だ、良かったと言ってもらえるよう努力する」

日刊スポーツ / 2024年10月27日 23時58分

当選確実が出て、姿を見せた萩生田光一氏(撮影・村上幸将)

東京24区に無所属で立候補した萩生田光一・元自民党政調会長(61)が、立憲民主党の元参院議員・有田芳生氏(72)に競り勝ち、7度目の当選が確実となった。

萩生田氏は、午後11時53分に事務所に登場。「この10年、12日間、八王子にいたのは初めて。政治家として生まれ変わって新しい命を吹き込まれた日。やらなくてはならないことがたくさんある。やっぱり、萩生田だ、良かったと言ってもらえるよう努力する。国会に戻って、働いて働いて仕事でもってお返ししたい」とあいさつした。

所属した旧安倍派(清和政策研究会)の裏金事件を受けて非公認となった上、党本部が公認されなかった前職候補に活動費として2000万円を振り込んだ問題が発覚し、さらなる逆風となったが、有田氏ら、他党の刺客候補を退けた。「残念ですが、多くの同志が議席を失った。元々の原因は我々…」と自民党の苦戦に反省する一幕もあった。

一連の裏金事件では、政治資金収支報告書に2728万円の不記載が発覚し、自民党から役職停止の処分を受け、非公認となった。街頭演説では「昨年の暮れ、私が所属していた政策グループの、政治資金パーティーの会計処理をめぐって、国民の皆さんに大変な政治不信を生じさせてしまったこと、心からおわびを申し上げたい」と一連の裏金問題について謝罪。一方で「不記載をしたのは事実でありますが、私的流用を図ったとか、裏金づくりをしたとか、脱税したとか、さまざまな批判をされましたが、地元の皆さんに誓って、そのような事実はないとお伝えしたい。きちんと司法の調査に協力し、全てを明らかにして、法と証拠に基づき解決し、全ての修正を終え、計上化した。改めて前を向いて歩いていきたい」と説明した。

選挙戦では、八王子市が地元であること、同市議、東京都議を経て、2003年(平15)の衆院選で当選し、6期、務めた中で文科相、経産相として国を支えた実績を強調。「衆院議員は、地域の代弁者でなければいけない」と地元代表こそ自分であると訴えた。一方で、有田氏ら他候補が地元出身でないことを指摘。「ホテルから選挙(運動)に行く腰かけ。私の批判だけで八王子が良くなるなら毎日、批判して欲しい」などと批判した。

そんな中、23日に「しんぶん赤旗」が、自民党本部が非公認となり無所属で衆院選を戦っている前職候補に活動費として2000万円を振り込んでいたと報じたことが、さらに選挙戦を厳しくした。翌24日夜に自身のXに投稿した動画で「正直申し上げてありがた迷惑な話だ」とコメントした。報道を受けて、衆院選公示後の16日付で自身が支部長を務める選挙区支部に2000万円が振り込まれているのを確認したと認めた。その上で「当然、今回の選挙ではまったく使用していない」と主張。党側が「支部活動の活発化や党勢拡大のため」としていることについて「今回は無所属候補で、自民党のマニフェストも届いていない。党勢拡大の何について使用できるのか、分かりにくく誤解を招くものだ」と訴えた。事務所は25日にXを更新し、陣営として党側に返金の手続きを取ったと発表した。

選挙戦最終日の26日になっても、最寄りのJR八王子駅前には「萩生田光一には、もうダマされない」などと書かれたプラカードが掲げられるなど、地元・八王子でも批判の嵐は拭えなかった。萩生田氏は同日、同市内で行った最後の訴えで「私は、最後は八王子の土になる覚悟で政治をやっている。腰かけで八王子を選んだ人たちに任せるわけにはいかない」と握りこぶしを突き上げた。陣営からも「助けてください!!」とのコールも飛び出した。悲痛な叫びに、沿道の有権者も拍手を寄せた。直前まで有田氏が僅差でリードとも報じられた接戦を、土壇場で差し切り、元閣僚の意地を見せた。

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