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【衆院選】”裏金問題”が注目された和歌山2区は世耕弘成氏が制す 二階元幹事長の三男を破る

日刊スポーツ / 2024年10月27日 21時54分

当選確実で万歳三唱する世耕弘成氏(撮影・阪口孝志)

自民党の派閥裏金事件の責任を取り、政界から引退した二階俊博元幹事長(85)の三男で公設秘書だった自民党の伸康氏(46)と、旧安倍派幹部で離党した無所属の世耕弘成氏(61)との“保守分裂”に注目が集まった和歌山2区は、世耕氏に軍配が上がった。

同選挙区は、区割り変更で旧2区の一部と旧3区が統合された。首相をめざす世耕氏は、伸康氏が二階氏の“後継”として公認された後に、参院議員から鞍替えを表明、出馬した。

裏金が注目され、有権者からは「外野からは『どっちに入れても感覚を疑う』とか言われたけど、どの候補を見てもなぁ…」と困惑の声も聞かれたが、旧2区の有権者からは「同じ和歌山と言っても、参院議員だった世耕さんにはお世話になったけど、二階さんに何か世話になったことはない」との声もあり、世耕氏の顔の広さが生きた形だ。

街頭演説では、形見分けでもらった安倍晋三元首相の靴を履き、思いの強さを強調。政治とカネの問題を謝罪した上で、参院議員として26年間、内閣官房副長官、経産相、自民党参院幹事長などを歴任してきた実績をアピールし、「今回の候補者の中で、実際の政治情勢の実務経験があるのは私だけ」と国政への返り咲きを訴えた。

一方、伸康氏は「この国の形を変えたい」と、父が進めた国土強靱化(きょうじんか)を前面に打ち出し、“郷土愛”で支援を呼びかけた。石破茂首相、森山裕幹事長と党幹部が次々と応援に入ったが及ばなかった。

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