【将棋】妊娠中の福間香奈女流５冠が連続で不戦敗、西山朋佳女流王将が防衛 女流王将戦第３局

福間香奈女流5冠（2022年10月撮影）

日本将棋連盟は29日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で同日開催する予定だった霧島酒造杯第46期女流王将戦3番勝負第3局について、福間（旧姓里見）香奈女流5冠（清麗・女流名人・女流王位・倉敷藤花＝32）の不戦敗とすると発表した。

現在妊娠中の福間から、体調不良のため対局が不可能との申し出があり、開催委員会による協議の結果、決定した。これにより、第2局（10月15日、同所）に次いでの不戦敗で対戦成績を2勝1敗とした西山朋佳女流王将（白玲・女王＝29）の防衛と、3年連続5期目の獲得が決まった。

将棋連盟は「今後の対局日程調整の難しさなどを総合的に勘案し、この判断に至った」とした。

福間は11月17日から来年2月12日まで出産のため、休場が決まっている。今月に入り、ヒューリック杯第4期白玲戦第5局（19日、札幌市）と第6局（26日、東京・浅草）も体調不良で不戦敗となり、西山が防衛している。11月には伊藤沙恵女流四段（31）の挑戦を受ける、倉敷藤花戦3番勝負が5、7、11日といずれも大阪市で予定されている。