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福間香奈女流5冠の不戦敗について日本将棋連盟が説明 現在妊娠中で12月出産予定

日刊スポーツ / 2024年10月30日 17時59分

福間香奈女流5冠(2022年10月撮影)

日本将棋連盟は30日、東京・千駄ケ谷「旧将棋会館」で福間(旧姓里見)香奈女流5冠(清麗・女流名人・女流王位・倉敷藤花=32)の不戦敗について、説明会を行った。

現在妊娠中の福間は、1勝を挙げていた霧島酒造杯第46期女流王将戦3番勝負の第2局(10月15日、同所)、第3局(29日、同所)と、2勝2敗で迎えたヒューリック杯第4期白玲戦7番勝負第5局(19日、札幌市)と第6局(26日、東京・浅草)で体調不良のため不戦敗。どちらのタイトルも西山朋佳女流3冠(白玲・女王・女流王将=29)の防衛で終了していた。

同連盟によると、タイトル戦の対局規定では「天変地異、交通機関の不通、行政指導等の不可抗力、感染症等の社会通念上相当と認められる事由に該当しない場合、対局できない者の当該局を不戦敗とし、決着局も含まれている。対局の継続が不能になった場合、委員会で裁定する(要約)」としている。

女流棋戦は8つのタイトル戦があり、1年間で厳密な日程が組まれている。「対局日程、場所の変更なども含め、ギリギリまで調整したがかなわず、進行上やむを得ず不戦敗とした」と、同連盟は言う。

福間が8月下旬に妊娠を公表した後、白玲戦では母子の健康保持を重視してイス対局や、和服ではなく洋服での対局といった要望を入れた。意向をくんで日程なども調整した上で、白玲戦も女流王将戦もシリーズ前に「指せます」と、出場の意思を確認していた。

今後に関し、説明会の席で常務理事の西尾明七段(45)は「今後、弾力的に対応していく」とした。

福間は12月出産予定で、11月17日から来年2月12日まで出産のため、休場が決まっている。産休前の来月上旬には伊藤沙恵女流四段(31)の挑戦を受ける、倉敷藤花戦3番勝負が5、7、11日といずれも大阪市で予定されている。この開催についても、同連盟では「再検討中」とした。

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