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いきものがかり武道館でデビュー初完全弾き語り 25年の歴史感じる20曲1万2000人魅了

日刊スポーツ / 2024年11月3日 8時5分

25周年記念ライブ「いきものがかり 路上ライブ at武道館」で歌う吉岡聖恵(photo:岸田哲平/TEPPEI KISHIDA)

いきものがかり吉岡聖恵(40)水野良樹(41)が2日、東京・日本武道館で、25周年記念ライブ「いきものがかり 路上ライブ at武道館」を開催した。武道館ライブは9年ぶり。路上ライブから駆け上がったが、弾き語りライブはデビュー以来初めてとなった。サプライズゲストとして、親交が深い小田和正(77)も駆けつけた。

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武道館のステージには緑があしらわれ、原点となる路上ライブを思わせた。オープニングに選んだのは水野のピアノから始まる「会いたい」だった。水を打ったような静けさの中、透明感あふれる吉岡の声が響き渡る。いきものがかりらしい“聞かせる”ワールドを作り出した。

路上ライブ時代からのレパートリー曲「赤いかさ」は、2人でベンチに座って披露。同じく「くちづけ」は「路上ライブではガラッと雰囲気が変わることがあるのが醍醐味(だいごみ)」とし、「お客さんが足を止めてくれそうなときに3人で目を合わせてやっていた曲」として演奏した。

アンコールで小田が登場すると、会場は総立ちで迎えた。水野は「いきものがかりがまだライブをやってもお客さんも集まらなかったころに、(TBS系の)『クリスマスの約束』に呼んでもらえるとは思わなくて」と振り返った。「一番うれしかった」とし「そばで見させてもらった景色はいつも僕らの背中を押してくれました」と話した。

また、水野は小田のデビュー50周年をお祝いするメールを送ったが、小田からの返信「君のメールで知りました」のエピソードを紹介。「水野はうれしくなるようなメールをくれる。老人殺し」と笑い、「良い歌をいっぱい書き続けて、聞かせてください」とエールを送った。小田とは「SAKURA」と小田の曲「君住む街へ」の2曲をコラボした。

この日、25年の歴史を感じさせる全20曲で、1万2000人を魅了した。【川田和博】

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