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漫画家の楳図かずおさん死去 88歳「まことちゃん」「漂流教室」で人気、直近も「元気だった」

日刊スポーツ / 2024年11月5日 12時5分

楳図かずおさん(2014年9月27日)

「漂流教室」「まことちゃん」などで独自の世界観を展開した漫画家、楳図かずおさんが10月28日に亡くなった。88歳だった。小学館が5日、報道各社にファクスを送信し、発表した。

小学館によると、葬儀は近親者のみで終えたといい、お別れの会については未定。直近まで「お元気だったとは聞いています」とした。

各社に送ったファクスには、一般財団法人「UMEZZ」の名義で「生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いてほしい、永遠に読み継がれてほしいと願っていました。また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。その志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております」とコメント。「これまでのご愛顧、応援いただいた読者の皆様、お世話になりました関係者の皆様に深く感謝申し上げます」との思いも寄せた。

また、このファクス書面の中には「小学館、小学館集英社プロダクション」名義でも「楳図かずお先生は恐怖、ギャグ、SFと漫画の様々なジャンルで革命的な作品を残されたのみならず、映画製作や『楳図かずお大美術展』の101枚の述作に見られるように、漫画という表現手法さえも超越した挑戦を続けておられました。先生の生前のご功績に対して、心からの敬意と感謝とともに、謹んで哀悼の意を表します」としのぶ思いをしたためた。

◆楳図(うめず)かずお 本名・楳図一雄。1936年(昭11)9月3日、和歌山県生まれ。55年「森の兄妹」で漫画家デビュー。66年「ねこ目の少女」などで独特の世界観が注目され「恐怖漫画」のジャンルを確立。75年「漂流教室」で小学館漫画賞受賞。76年「まことちゃん」が爆発的にヒット。95年「14歳」を最後に執筆活動をしていなかった。理由は長年の執筆による腱鞘(けんしょう)炎が悪化したことだという。14年には、自分を主人公にしたホラー映画「マザー」で初めてメガホンをとった。脚本も担当。片岡愛之助を主役に起用した。

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