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片岡仁左衛門「私がトップなんですから」 師走恒例「吉例顔見世興行」に向け体調万全

日刊スポーツ / 2024年11月5日 15時28分

年末の風物詩「吉例顔見世興行」の取材会に出席した片岡仁左衛門(撮影・阪口孝志)

人間国宝の歌舞伎俳優片岡仁左衛門(80)が5日、京都市内で、毎年末恒例。師走の京都を彩る「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(12月1~22日、京都南座)の取材会に出席した。

冬の京都の風物詩。仁左衛門は夜の部の「元禄忠臣蔵 仙石屋敷」で大石内蔵助を務める。

「いろんなところで顔見世興行やってますけど、やはり顔見世というのは京都南座しかピンとこない」と言いつつ、「私がトップなんですからね。非常に質が落ちたって事で」と豪快に笑い飛ばした。

ジョークが飛ぶのも健康面の不安がないから。近年は体調不安で舞台を休演したこともあったが、「おかげさまで順調。気持ちは30年前なので、気持ちと体にギャップがある。病は気からっていいますけど、気持ちは大事」とにっこり。「今年も元気に出させていただいて感謝ですね」と出番を喜んだ。

内蔵助を演じる際に意識していることについては「言葉を伝えるのでなく、内蔵助の心情を伝えることを心がけている。セリフを意識すると、思いの伝わり方が耳では分かっても心に響かない。いかにお客さまの心に響くように訴えるか」と話し、「また見たいなと思っていただけるようにできればいい」と意気込んでいた。

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